※80年代中心にハマりまくったジャパメタあれこれを紹介していきます!
日本のヘヴィ・メタル・バンド、 BOWWOW(バウワウ)が、1981年にリリースした7枚目のアルバム『Hard Dog』の2曲目に収録。
以前はちょっと変化球で2000年以降、V時代から回帰後の楽曲をご紹介しましたので、今回は80年代のBOWWOWのナンバーを取り上げて見たいと思います!
70年代末期から80年代初頭にかけて、それまでの本格的なハード・ロック路線を一変、甘〜くポップな歌謡ロック路線を余儀なくされたBOWWOW。それはそれで、今聴くと味わい深く楽しめるんですけど、ファンのみならずハード・ロック指向のメンバーは、相当なフラストレーションを募らせていたことでしょう。
そんな折に海外でNWOBHMが勃発し、日本ではアイドルグループのレイジーが、まさかのヘヴィ・メタル宣言。この動きに触発されたかのように、HM/HRへの回帰を果たしたのが、『Hard Dog』でしたね。もう、ジャケットの怒りで燃え盛るワンコ!からして、BOWWOWの並々ならぬ怒りと決意を感じさせてくれます。
アップテンポで攻撃的なオープニング「Fugitive」もいいんですが、それに続く今回ピックアップした「Gonna Be Alright / 地獄のハンマー」こそ、ハードなロックへの回帰をシーンに向けて高らかに宣言したヘヴィ・メタル・チューンです!
歌詞が、”後ろを振り向くな〜””もう引き返せない〜”とか、”全て投げ出せよ〜”ですからね。意味深な歌詞を見るだけで、BOWWOWの不退転の決意をそこからも汲みとれるでしょう。山本恭司のヴォーカルやギターパフォーマンスも、いつになくザラついていて、終始激アツな空気に満ち溢れています。
本作の半年ほど前に、レイジーの『宇宙船地球号』がリリースされていますけど、そこに収められた「Dreamer」とともに、80年代のジャパメタの夜明け飾る重要曲といってよいでしょう!そういえば両曲とも、フランジャーがシュワシュワとかかったギターサウンドで始まるのは、偶然とはいえ興味深いですね〜。
ぜひ、一度聴いてみてください!