※美旋律、メロハー好きなら追求したいAORの魅力をメタル視点で紹介していきます。
アメリカのロック・バンド、 プレイヤー(PLAYER)が、1977年にリリースした1枚目のアルバム『Player』の2曲目に収録。
後述の有名曲のイメージで、AORというよりソフトロックという呼称の方が、プレイヤーにはしっくりきます。バンドはアメリカ西海岸をベースに活動しましたが、のちにソロアーティストとしても知られる、中心メンバーのピーター・ベケット(Vo.G)は、イギリスのリバプール出身でした。
当時のライヴ仕立てのMVで演奏シーンが確認できるように、意外にも生粋のライヴバンドとして活躍し、ボズ・スキャッグス、ジノ・ヴァネリ、エリック・クラプトン、ハート等、有名アーティストのオープニングを飾ってきたようです。
そんなプレイヤーの代表曲にして、70年代のソフトロックも代表するナンバーが、今回ピックアップした「Baby Come Back」です!全米ビルボード1位を獲得した大ヒット曲ですから、Spotifyの再生回数も約6000万回、YouTubeの再生回数も1億1000万回!と凄いことになっていますね。
この曲を聴くと、70年代から80年代初期の深夜ラジオの世界へと、瞬時にタイムトリップしてしまいます。ホント、いろんな番組でよくかかっていましたね〜。分厚く美しいコーラスに彩られたメロウを極めた旋律と、繊細で優しいアレンジが織り成す、しっとりとした音世界が、聴くものを夢見心地へと誘います。
現代の音楽では到底得られない確かな質感は、すべての音をアーティストがリアルに奏でて、それをひとつひとつを丁寧に重ねて構築した、70年代のアーティストならではの宝物でしょう。プロトゥールスでお手軽に作る現代の音楽とは、全く異質のものですよね。
だからこそ、40年以上も前の楽曲なのに、色褪せないどころか、未だ深い感動を与えてくれるのでしょうし、エヴァーグリーンな洋楽ロックとしてハード・ロック・ファンには聴いてほしいですね。あくまでソフトですけど、ギターの泣きを始め、琴線に訴えるものがあるはずです!
ぜひ、一度聴いてみてください!
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