※古きを聴いて新しきを知る。遠い昔になった時代の楽曲を振り返ります!
アメリカのハード・ロック・バンド、キッス(KISS)のギタリスト、エース・フレーリー(Ace Frehley)が、1978年にリリースした1枚目のソロアルバム『Ace Frehley』の6曲目に収録。
以前、ポールとジーンのソロを取り上げたので、今回はエースでいってみましょう!キッスのソロ作の中で、結果一番売れたのがエースの作品でした。4人それぞれのキャラ立ちで人気があったわけですけど、当時の感覚的に、スペーシーで謎めいたキャラの立ち具合や、リードギタリストということで、エース人気は特に高かった印象があります。
ギターが欲しかった筆者も当時、ピックアップが3個ついたグレコのレスポールのエースモデルを手に入れたくて、雑誌に載っていた写真をしげしげと眺めた記憶があります。エースが謎めいていた分、素顔公開時の衝撃と大きかったですよね。
ソロ作は、オープニングを飾る「Rip it Out」あたりが、キッスのイメージそのままで、アントン・フィグの手数の多いドラミングもカッコ良く大好きなんですけど、今回は代表曲の「New York Groove」をピックアップしてみました!
全米チャート13位の大ヒットを記録し、エースを象徴するこの曲は、HM/HRファンにお馴染みのラス・バラードによって書かれました。元々は75年にイギリスのグラム・ロック・バンド、Helloの曲として発表されており、全英チャート9位を記録しています。
クラップや足踏みをしたくなる、頭打ちの独特なノリのリズムに、覚えやすくシンガロングできる、シンプルなメロディで構成された楽曲は、普遍的な魅力を持っていますね。エースのヴァージョンは、ハード・ロックの味付けがなされ、転調していくアレンジが独特で、脱力系の歌唱スタイルも、いい味を醸し出しています。
作者のラス自身のセルフカヴァーも含め、ストリーミングで全て楽しめるので、聴き比べるのも面白いでしょう!
ぜひ、一度聴いてみてください!
Helloのヴァージョンはこちら
ラス・バラードのヴァージョンはこちら