※これぞ80s!のイメージなヘア/グラム/LAメタル系を紹介していきます。
アメリカのグラム・メタル・バンド、プリティ・ボーイ・フロイド(PRETTY BOY FLOYD)が、1989年にリリースした1枚目のアルバム『Leather Boyz With Electric Toyz』の2曲目に収録。
もう、見た目で全て音がわかるHRバンド、プリティ・ボーイ・フロイドのデビュー作のジャケットは、そんな出落ち感が半端ないですね〜。カリフォルニアのハリウッドから登場した彼らは、ケバケバしいルックスのイラストが表す通り、LAメタルの王道を突き進む、グラム・メタルを標榜していました。
しかも、デビューが89年、日本では90年初頭ですから、LAメタルブームは彼方へ、むしろメタルバブルが今にも弾けそうになっている時期です。LAメタルの残党のような彼らを見て、今このタイミングで、この方向性か〜い!と、当時はツッコミを入れたくなったのも事実です。
プロティ・ボーイ・フロイドに影響を与えたモトリー・クルーやポイズンは、すっかりビッグネームになり、サウンドにせよ、ルックスにせよ、初期の毒々しさはなくなり、すっかり垢抜けた頃ですからね。そんな時期に、初期モトリーへのオマージュをプンプン漂わせた、毒々しいバンドが登場してきたんですから、いろんな意味で驚くべき存在でした。
今回ピックアップした「Rock and Roll (Is Gonna Set the Night on Fire)」は、シングルにもなった、キャッチー&ポップなフィーリングを存分に染み込ませた、良質なハードなロックンロール・チューンです!
スティーヴ・サマーズの声質や歌唱が、いやがおうにもヴィンス・ニールを彷彿とさせますけど、覚えやすいシンプルな曲調は、どちらかといえばポイズンっぽいですよね。ケバケバしいメンバーが、モトリーそのもののアクションをつけながら、アテ振りしているMVを観ていると、いい意味での時代錯誤感に、いい意味でなんだかクラクラします(笑)。
当時は、なんだかなあ〜と思っていた彼らも、こうして改めて聴くと悪くないなあ、いや、ハワード・ベンソンのプロデュースも含め、結構いいですよ!コレ。ちょっと早すぎたルーツ回帰、だったのかも知れませんね。
ぜひ、一度聴いてみてください!