※歌がなくても魅力的!HM/HRインストゥルメンタルの世界を紹介します。
カナダのヘヴィ・メタル・バンド、アンヴィル(ANVIL)が、1982年にリリースした2枚目のアルバム『Metal on Metal』の4曲目に収録。
以前、メタルタイトル括りで本作から紹介しましたけど、もう1曲インスト括りでいってみましょう〜。
未だに”メタルらしいメタル”が聴きたいてえ〜、なんて思った時に、ついついストリーミングで検索して、ポチッと再生ボタンを押してしまう1枚が、アンヴィルの『Metal on Metal』だったりします。その中で、場面展開的に重要な役割を果たしているのが、今回ピックアップしたインストゥルメンタル「March of the Crabs」です!
3連のザクザクというよりも、ゴリゴリと重戦車が進軍していくようなイメージのリフで終始構成された、シンプル極まりないインストですけど、個人的にメタル系のインストでは、5指に入れたいほどの楽曲です。
ツインギターが掛け合いをするアレンジや、適度にドラマティックなコード展開はあるものの、派手なギターソロがあるわけでもなく、決してテクニック云々で語る音作りではないのに不思議ですよね。
むしろ、無駄を削ぎ落としたシンプル極まりないアレンジだからこそ、メタル好きの感性に、ダイレクトに訴えかけてくれるのかもしれません〜。未だにいつ聴いても、アンヴィルの迸る熱いメタルマインドが伝わってきて、こちらも心の奥底から高揚してきます。
リップスがコミカルなアクションでリフを刻んだり、ロブライナーが28インチのバカでかい2バスを、ドカドカとかき鳴らしたりと、ライヴパフォーマンスをする姿が、音源を聴くだけで目に浮かぶようですね。
スーパーロック84のステージにおいて、1曲目に演奏されたのが、この「March of the Crabs」でした。いよいよ始まった夢のイベントの導入として、これ以上ない楽曲でしたし、聴くたびにその時の記憶も一瞬で蘇るようです!
ぜひ、一度聴いてみてください!