※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
イギリスのヘヴィ・メタル / ハード・ロック・バンド、ヴァーディス(VARDIS)が、1980年にリリースした1枚目のアルバム『100 M.P.H. 』の8曲目に収録。
スリーピース編成のヴァーディスは、当時日本盤こそリリースされたとはいえ、数多のNWOBHMバンドの中で、お世辞にも日本で高い人気を博したとは言えませんでした。それでも個人的に、初めてラジオのオンエアで聴いた時のインパクトから、未だ記憶に残るバンドです。
それは、従来のハード・ロックにないスピード感を持つバンドが散見されたNWOBHMにおいても、ハードなブギー / ロックンロール・スタイルをベースに、頭ひとつ抜けて速いBPMの楽曲が多く、スリリングで格好良く感じたからでした。何せデビュー作のタイトルが、”時速100マイル”ですからね。余談ですが、キロ換算で時速約160キロメートルなんで、結構ぶっ飛ばしてます(笑)。
しかもこの作品、いきなりライヴ盤というのも驚きですね。オーヴァーダビング一切なし!と、デカデカと書かれたジャケットから、演奏に圧倒的な自信があったのか、単にスタジオ予算をケチったのか(笑)定かではないものの、効果てきめんで、楽曲に熱い息吹が注入されています。
今回ピックアップした「Let's Go」は、シングルで英国チャートにもランクインした、ヴァーディスの代表曲のひとつです!自然と身体が反応してしまう圧倒的ドライヴ感の疾走チューンで、”Let's Go!”のサビは、シンガロング必至ですよね〜。
中心人物スティーヴ・ゾディアック(Vo,G)のクールな歌唱と、テレキャスターから繰り出す、熱量の高いギタープレイも聴き応えたっぷりで、NWOBHM史上に残る佳曲と言えるでしょう。
録音された100CLUBは、ロンドン中心部の伝統的なライヴハウスで、筆者も1度行きましたけど、意外と狭い上にステージとの距離がかなり近くて驚きました。こんな熱い演奏をこの会場で観れたら最高でしょうね。
ヴァーディスは2014年に奇跡の再結成を果たして、今度は倍速を冠したEP『200 M.P.H. 』を発表、さらについ最近、100CLUBでのライヴを再び収録した作品もリリース。スティーヴの風貌が変わりすぎてますけど(汗)いずれもストリーミングで楽しめます!
ぜひ、一度聴いてみてください!
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