※これぞ80s!のイメージなヘア/グラム/LAメタル系を紹介していきます。
アメリカのハード・ロック・バンド、ダーティー・ルックス(DIRTY LOOKS)が、1988年にリリースした1枚目のアルバム『Cool from the Wire』の5曲目に収録。
本作以前に、自主制作でEP1枚とアルバム3枚を経ていますから、メジャーからの1枚目という意味になりますね。ダーティー・ルックスは、デンマーク生まれのヘンリク・オスタガード(Vo、G)を中心とするバンドで、ヘンリクらが、アメリカ北東部ペンシルバニアから、西海岸サンフランシスコに移り結成されました。
前述の自主制作期の活動で注目され、80sメタルブームの真っ只中に、大手アトランティックと契約し、デビューに至っています。ジャケットにヘンリクのどアップ画像が載っているように、フロントマンとしての彼の存在と非凡なる才能こそが、ダーティー・ルックスの象徴であることが伺えます。
その音楽性やヘンリクのヴォーカルスタイルから、自ずとAC/DCからの影響を感じますけど、スリージーなハード・ロックンロール風味が強いサウンドは、キックス辺りを連想とさせますよね。
今回ピックアップした「Tokyo」は、アルバムの中で比較的メロディアスな、ヘヴィ・メタル要素強めのチューンです!チカラ強さの中に哀感を帯びた曲調は、ギターソロの展開を含め、まるで80年代のスコーピオンズのようにも聴こえます。
タイトルに”TOKYO”のワードが入ったHM/HR曲にハズレなし!と、勝手に法則を見つけたつもりなんですけど(汗)、この曲もご多分にもれず良曲に仕上がっています!ただし、歌詞の世界は”Tokyo Rose”とか、日本への間違った先入観?を反映しているようですね〜。
また、プロデュースをラウドネスでお馴染みのマックス・ノーマンが担当しているだけに、音質の良さは際立っていますね〜。自主制作盤にも同曲が収録されてますけど、その差は歴然で、こちらもストリーミングで確認できます。
ヘンリクは2011年に47歳という若さで亡くなってしまいました。日本で大きく注目されなかったバンドですが、本作にストリーミングで改めて触れることで、過小評価を覆してほしいですね!
ぜひ、一度聴いてみてください!
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