※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
アメリカのヘヴィ・メタル・バンド、シンフォニー・エックス(SYMPHONY X)が、1995年にリリースした2枚目のアルバム『The Damnation Game』の1曲目に収録。
オルタナ禍に突如現れたメタルの新星として、日本のメタルファンに注目を集めたシンフォニー・エックス。黙って聴けばヨーロッパ出身のバンドだろうと思ってしまいますが、90年代半ばのアメリカから、この手のメタルをクリエイトするバンドが登場したのに、当時は驚かされました。
とはいえ、バンド自体はアメリカで人気を博していたのではなく、ゼロ・コーポレーションが、めちゃくちゃプッシュしていたのが思い起こされるように、日本発で知名度、人気が拡大していったバンドと言えますね。
総帥であるギタリスト、マイケル・ロメオを中心とした演奏陣のバカテクぶりから、プログレッシヴ・メタルに位置付けられつつも、パワー・メタル色やネオクラシカル色が同様で強めにミックスされ、シンフォニー・エックス独自のサウンドを生み出しています。
根底に流れるのは、美麗なメロディへの執拗なまでの拘りであり、それを確実に紡ぐ実力派シンガー、ラッセル・アレンの存在が、バンドを単なるテクニック集団でなく、普遍的メタルバンドとしての魅力の付加に寄与しています。そのサウンドの方向性は、日本で人気が出る要素を兼ね備えていました。
活動歴が長い割に、トータルでは寡作気味な彼らですけど、90年代はクオリティを次第に高めた作品を量産していきました。今回ピックアップした「The Damnation Game」は、アルバムのオープニングを飾る彼らの代表曲のひとつで、初期の名演が聴けるヘヴィ・メタル・チューンです!
作品の完成度は、拙かったデビュー作から、一気にクオリティアップしていますね。とはいえ、その後の作品に比べ未完成で粗削りな部分が、却ってメタル度を高めているようで、ちょうどこの辺りの作風が個人的には好みです。
イントロのネオクラいギターフレーズとか、当時は天才を超えて狂気すら感じてました(笑)。正直、コレぞという曲自体が意外と少ない彼らでは、明確に決め曲と言える一撃になっています!
ぜひ、一度聴いてみてください!
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