※思わず一人モッシュしたくなる!スラッシュメタルを紹介していきます。
アメリカのクロスオーバー / スラッシュ・メタル・バンド、 S.O.D. Stormtroopers of Death(ストーム・トゥルーパー・オブ・デス)が、1985年にリリースした1枚目のアルバム『Speak English or Die』の3曲目に収録。
まだまだメタルとパンクが相入れない時代に、メタル、スラッシュ、ハードコア、パンク等々、過激な音像をごちゃ混ぜクロスオーバーにして、これまた過激な歌詞を乗っけて世に送り出した、S.O.D.からの強烈な一撃。今や歴史的な価値ある1枚として位置付けられてますけど、ほんの遊び心が発端だったんですね。
アンスラックスが名作『Spreading the Disease』のレコーディングを終えたタイミングで、スタジオの空き時間が残っていたために、チャーリー・ベナンテとスコット・イアンが、友人のビリー・ミラノとダン・リルカを招集。収録曲をサクッと練習して、わずか1週間でレコーディングしてしまったというんですから驚きです。
最長約2分半、最短2秒(笑)。怒涛の全21曲は、どこが曲の切れ目かも判別不能で、勢い一発で敢行したジャムセッションの雰囲気そのままに、真空パックされていています。当時日本盤は発売されず、結局CDのリリースは92年でした。歌詞も含めて、人を食ったような遊び心の本質を、日本人では理解し難かったのかもしれませんね。
曲はどれでもいいんですけど(笑)、今回ピックアップした「Kill Yourself」は、アルバム中で最もノーマルな楽曲らしい、アンスラックスの延長線上にあるザクザクのリフで終始疾走する、怒涛のスラッシュ・チューンです!スラッシュ括りでの紹介には、一番ふさわしい曲かと思います。
S.O.D.を聴くと、個人的には真っ先に99年の日本公演の痛い思い出(笑)が甦ります。遂に生S.O.D.が拝めるというので、会場は言いようのない興奮と殺気立った雰囲気に包まれていました。必然的にモッシュピットが沸き起こり、、何度もぶつかり合いに巻き込まれ、マジで痛かったなあ(笑)コロナ後でも、ああいう類のライヴは実現できない?と思うと懐かしい瞬間でもあります。
ぜひ、一度聴いてみてください!
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