昨日トゥイステッド・シスターのクリスマスアルバムを聴いているうちに、他にも色々あるかなあ?と調べてみると、出るわ出るわ、クリスマス+メタルの作品の数々!一般的なイメージから、両者は最も程遠い世界のような気がするので、実に興味深いですね。
ということで、今回は数多のメタルクリスマスソングから、ほんの一部ですけど、さらに幾つかピックアップしてみましょう〜。
まずは、ドイツのヘヴィ・メタル・プロジェクト、 クリスマス・プロジェクト(X-MAS PROJECT)が、日本では1991年にリリースした企画アルバム『X-Mas Project』の2曲目に収録された「Jingle Bells」!
個人的には、メタル系のクリスマスアルバムといえばコレですね〜。本国では86年に発売されていたこの企画作品が、日本では5年後にテイチクのメタルマニアから『メタルルクリスマス』という、そのまんまの邦題でリリースされ、ジャーマン・メタル・マニア一部で(笑)プチ話題になりました。
メコン・デルタを主宰するラルフ・ヒューベルト先生のプロデュースですけど、レイジ、スティーラー、リヴィング・デスら、当時のジャーマンシーンのプレイヤーがこぞって参加しています。
全体にスラッシュ・パワー・メタル色の強いアレンジと、ゆる〜い歌唱がいい感じで楽しめるんですけど、この「Jingle Bells」のスラッシーなリフと金切り声のヴォーカルはバカ全開で(笑)最高ですね!ギターはアクセル・ルディ・ペル、ドラムはヨルグ・マイケル、そしてヴォーカルはどこから聴いてもリヴィング・デスでしょう(笑)。
続いては、アメリカのハード・ロック・バンド、ストライパー(STRYPER)が、2006年にリリースした企画アルバム『A Twisted Christmas』の10曲目に収録。
こちらは一転、クリスマスソングをメタルアレンジで歌って最も許される(笑)、クリスチャン・メタラーの代表格、ストライパーです。メタルでありつつも、マイケル・スウィートが歌ってくれると、清く正しく心が洗浄されていくようですね(笑)。こちらオリジナルヴァージョンは、85年のEPに収録されていますけど、ストリーミング解禁されておらず、2003年のライヴヴァージョンで楽しめます。
お次は、デンマークのヘヴィ・メタル・バンド、 キング・ダイアモンド(KING DIAMOND)が、1988年にリリースしたマキシ・シングル『The Dirk Sides』の3曲目に収録。
またまた一転、最もクリスマスが似使わないキャラの(笑)キング・ダイアモンドです。元々は1985年にシングルとして発売された楽曲ですね。
こちらはクリスマスのベルが鳴り響く、可愛らしいイントロを切り裂くように、キングの不気味な笑い声と共に疾走を開始する、極上のパワー・メタル・チューンに仕上がっています!それにしても”クリスマスのプレゼントなんかね〜ぞ!”って、子供には残酷ですごいタイトルですよね。。
さらに、ノルウェーのヘヴィ・メタル・バンド、 ガイア・エピカス(GAIA EPICUS)が、2017年にリリースしたシングル『Metal X-mas』に収録。
こちらは配信限定でしょうか。マニア向けのバンドですけど、キーパー直系のメロパワでそれなりに楽しめると思います。メロパワとクリスマスソングの相性は、クサメロつながり?で抜群ですね〜。
最後は、イギリスのヘヴィ・メタル・バンド、ハルフォード(HALFORD)が、2009年にリリースしたアルバム『Halford III - Winter Songs』の6曲目に収録。
トリはやっぱり、メタルゴッドに締めてもらいましょう!クリスマスらしい鐘の音に導かれて歌われるロブの歌唱は、いつもの緊張感漂うスクリーミングを封印して、しっかりとミッドレンジで丁寧にメロディを紡いでいます。
重厚感の中に、どこか温かみすら感じさせてくれるのは流石ですよね。こうしたいつものロブとは全く違うテイストの歌唱を聴いて、今更いうのも恐縮ですけど、メタルに限らず本当に上手いシンガーだなあ〜と改めて思えますね。
ほんのひと握りですけど、ご紹介してみました。典型的なシーズンズソングであり、聴きたい期間も限定されるクリスマス絡みの楽曲だけに、なかなかCDを買うのは迷うところ。色々とつまみ食いするように楽しむには、ストリーミングを通じて聴くのが一番最適でしょう!
昨年のクリスマスはこんな記事を書いていました〜。