※古きを聴いて新しきを知る。遠い昔になった時代の楽曲を振り返ります!
アメリカのハード・ロック・バンド、キッス(KISS)のドラマー、ピーター・クリス(Peter Criss)が、1978年にリリースした1枚目のソロアルバム『Peter Criss』の2曲目に収録。
これまで、ポール、ジーン、そしてエースのソロをすでに紹介してきましたので、コンプという意味でピーターもいってしまいましょう!「Beth」「Black Diamond」「Hard Luck Woman」といったキッスの有名曲で、味のあるハスキーヴォイスを披露して、人気を博していたピーターですが、ソロとなるとフロントの3人に対しては分が悪かったようで、発売時の注目度は一番低かった印象がありました。
当時ラジオでよくオンエアされていたのが、比較的地味な「Don't You Let Me Down」だったのを記憶しています。キッスのロックンロールのイメージから一番遠かったこともあり、筆者も他のソロを優先して買ってしまいましたね。。
40年以上が経過して改めて聴いてみると、ピーターのヴォーカルとバラエティに飛んだ曲調が、意外なほどにしっくりきます。キッスではやれないことを、敢えて自由に表現することで、ソロとしての価値や魅力をより高めているのが、今なら素直に理解できます。
今回ピックアップした「You Matter To Me」は、黒っぽいソウルフルなムードと、軽快なノリが実に心地よいポップ・チューンです!少し憂いのあるメロディやアレンジがいいですし、ピーターのハスキー・ヴォイスも冴え渡っていますね〜。
本当に曲調の幅も広いんですが、ピーターの特徴ある声質のおかげか、1本線が入ったような統一感がしっかりと感じられます。ソロとして実に良くできた作品なので、改めて歳月を経て熟成した魅力を味わってほしいですね!
ぜひ、一度聴いてみてください!