※80年代中心にハマりまくったジャパメタあれこれを紹介していきます!
日本の女性シンガー、本田美奈子が、1986年にリリースした8枚目のシングル『the Cross(愛の十字架)』他に収録。
どんどん”ジャパメタ”を拡大解釈していきましょう〜(笑)。80年代のアイドルとして鮮烈な印象を残した本田美奈子。筆者は他のアイドルにうつつを抜かしていたので(汗)、正直全くと言っていいほどハマっていませんでした。おそらくもう少し年代が上の、当時大学生ぐらいの皆さんが、メインのファン層だった気がします。
HM/HRファン視点では、何と言ってもあのゲイリー・ムーアと共演したアイドル歌手!ということになるでしょう。今回ピックアップした「the Cross(愛の十字架)」がその楽曲ですよね。
当時、ゲイリー・ムーアが日本のアイドルに楽曲を提供して共演!というニュースを見たとき、いくら日本で人気者のゲイリーとはいえ、ちょっと日和りすぎじゃないの?と、どちらかといえばネガティヴな印象を受けたのも事実です。
現代のように、例えばももクロとKISSがコラボしたり、BABYMETALのようなアーティストが現れたり、アイドルとHM/HRが普通に絡み合う世の中とは、アイドルの認識も全く違った時代ですからね。
それが35年以上も前に実現したのは、本田美奈子が、アイドルとしてはずば抜けた実力を持ったシンガーだったからに他ならないでしょう。彼女はゲイリーのみならず、のちにクイーンのブライアン・メイとのコラボまで実現させましたからね。
改めて今聴くと、哀愁を滲ませた大人のロッカバラード風な楽曲の素晴らしさはもちろん、本田美奈子の艶のある伸びやかな歌唱が、実に素晴らしく心打たれます。ゲイリーの楽曲を完全に自分のものとして、消化しているのは見事ですね。
そんな歌唱に触発されたように、ゲイリーのギターワークもいつも以上に泣きまくっていて、彼の隠れた名演と言えるソロを奏でています。ちなみに日本語の作詞は秋元康で、本田美奈子もゲイリーも、残念ながらすでにこの世にいないことを考えると、あの時代だからこそ実現した奇跡のコラボだった言えるでしょう。
ゲイリー自身も「Cring in the Shasows」としてセルフカヴァーしており、ストリーミングでも聴くことができます。
ぜひ、一度聴いてみてください!