※まさにHM/HRの黄金時代、80年代を彩った楽曲を振り返ります!
オランダのハード・ロック・バンド、ヴェンジャンス(VENGEANCE)が、1987年にリリースした3枚目のアルバム『Take It or Leave It』の8曲目に収録。
昨日ヴァンデンバーグを取り上げたオランダつながりで、ふと浮かんだヴェンジャンスを今回はご紹介しましょう〜。同じ”V”から始まるスペルですし、80年代のオランダを代表するHM/HRバンドですよね。のちにロックオペラのプロジェクトで作品を多くリリースするギタリスト、アルイエン・アンソニー・ルカッセンや、シンガーのイアン・パリーも在籍していました。
オランダのバンドにしては、知名度もありワールドワイドで活躍をみせていたヴェンジャンスですけど、ここ日本では、人気が高かったヴァンデンバーグに比べると、当時はほとんど注目されずじまいでしたね。。
本作や4枚目の『Arabia』はメジャーのエピックソニーからのリリースにも関わらず、来日するわけでもなく、当時のプロモーションはただ出しただけ、みたいなレベルだったのは残念なことです。
質の高い正統派ハード・ロックをベースにしながら、ノリのよいロックンロール、メロハー、ヘヴィなメタルなどなど、楽曲によって多彩なテイストが散りばめられているのが特徴でした。翻ってみると器用貧乏すぎて、それが却ってバンドの個性を語る上で、妨げになっていたのかもしれません。
今回ピックアップした「Looks of a Winner」は、キャッチーに突き抜ける強いフックを持ったメロディが爽快な、ハード・ポップ・チューンです!ヴェンジャンスの中ではアメリカンテイストを持った、もっともメロハー寄りの楽曲のひとつですね。
ストリーミングでは各オリジナル作は解禁されておらず、ベスト盤やコンピレーションなどで、ある程度代表的な楽曲は聴けます。本作と『Arabia』は、決してヴァンデンバーグにも劣らない、80sダッチHM/HRの必聴盤と言えますので、改めて再評価されてほしいバンドだと思います!
ぜひ、一度聴いてみてください!
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