※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
イギリスのヘヴィ・メタル・バンド、ダイアモンド・ヘッド(DIAMOND HEAD)が、1980年にリリースした7インチシングル『Sweet and Innocent』の B面に収録。
メタリカへ多大な影響を与え、NWOBHMの最重要バンドのひとつとして語られるダイアモンド・ヘッド。80年代の全盛期には、商業的成功を収められませんでしたが、メタリカのカヴァー曲を契機とする再評価が高まる中で、後年になって大きな栄誉を手に入れたという意味で、珍しい存在と言えるでしょう。
日本でもNWOBHMのマニアの方々でなければ、80年の『Lightning To The Nations』時から聴いていたHM/HRファンは少数でしょうね。筆者もNWOBHM自体はリアルタイムだったものの、日本盤が出る程度の作品しか聴けなかったので、ちゃんとバンドを認識したのは82年の『Borrowed Time(偽りの時)』でした。
その時も洋楽誌の評価はそれほど芳しくなく、、世界中の多くのHM/HRファン同様に、メタリカをきっかけに後追いで聴いていきました。メタリカがカヴァーした楽曲は比較的リフ主体で、アップテンポのパートも多く攻撃的ですが、そのイメージで聴き進めると違和感を覚えたのも事実です。
2作目はドラマティックで”静”が際立つ作風ですし、3作目となると、むしろキャッチーな印象が強く、もはやメタルとも言えない音楽性です。デビュー作にしても「Sucking My Love」辺りはツェッペリンみたいですし、こうした多様な側面を持つダイアモンド・ヘッドの本質を掴んでカヴァーした、ラーズやメタリカは流石ですよね。もし、彼らのレコメンドがなければ、知る人ぞ知るNWOBHMバンドのままだったかもしれません。
メタリカのカヴァー曲以外という観点で、今回ピックアップした「Streets of Gold」は、ダイアモンド・ヘッドにしては珍しく、スピード感のあるリフ主体でシンプルに押し通す、一般的なイメージのNWOBHMらしさを感じさせるヘヴィ・メタル・チューンです!ノリの良い曲調の中で奏でられる、ちょっと脱力系のギターソロが唐突で、妙に印象に残りますね〜。
アルバム未収録なので、昔は簡単に聴けない音源でしたけど、ボーナストラックを多数含むCDヴァージョンがストリーミング解禁されているので、今では貴重な楽曲にもすぐに触れることができます!
ぜひ、一度聴いてみてください!