※80年代中心にハマりまくったジャパメタあれこれを紹介していきます!
日本のロック・ユニット、 トパーズ(TOPAZ)が、1991年にリリースした2枚目のアルバム『S to M』の6曲目に収録。
”脱メタル”を果たした末に2枚のアルバムをリリースして、89年に解散してしまった44マグナム。メンバーの動向に注目が集まる中で、とりわけ人気が高かった広瀬”ジミー”さとしの新展開として始動したのが男女2人組のユニット、トパーズでした。
女性シンガーの”橋本みゆき”は、80年代のジャパメタファンならピンとくる、”橋本ミユキ”でした。イニシャル”HM”の女性シンガーの一人として、シーンに登場した橋本でしたが、ソロデビュー作をプロデュースしたのがジミーでしたので、このユニットへの派生は納得させられました。
メタルから距離を置いたジミーがどんなサウンドを奏でるのか、想像がつかなかったんですが、クリエイトしたのは時代を感じさせる打ち込みを多用し、ジャケットでのアー写を投影するように、ダンサンブルでちょっと小洒落たJポップ風のロックでした。
それでも、ジミーのハードなギターワークは充分にフィーチャーされていましたし、何よりジミーの非凡なソングライターとしてのセンスの良さが際立ち、80年代末期のマグナムより満足度が高かったですね。
今回ピックアップした「”I" の紺碧」は、哀感溢れたメロディが耳に残る、ハードでポップなロックチューンです!シングルとしても先行リリースされており、バンド感とハードさが増した2作目のなかでも、とりわけ印象に残る楽曲ですね。
どんな曲調にも強引に猛烈な速弾きをぶち込んでくる(笑)、ジミーのスタイルが最高ですし、橋本みゆきのコケティッシュで不思議な魅力を放つヴォーカルとのコンビネーションが、トパーズならではの個性を彩っています。
トパーズは93年に解散してしまいますが、その後に数多登場する男女ロックユニットの先駆け的な存在としても、再評価されるべきでしょう。ちなみに橋本みゆきは、”はしもとみゆき”として、嵐やSMAPをはじめ、著名アーティストへの作詞など、多方面で活動。近年になってジミーと再合流して、トパーズとしても再始動しています。
ぜひ、一度聴いてみてください!
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