【楽曲紹介】爆風スランプ「たいやきやいた」

※80年代中心にハマりまくったジャパメタあれこれを紹介していきます！

日本のロック・バンド、 爆風スランプが、1984年にリリースした1枚目のアルバム『よい』の7曲目に収録。

80年代からのHM/HRファンでも、好き嫌いはともかく、爆風スランプの曲を耳にしたことがない方はおそらく少ないでしょう。「Runner」をはじめとする数々のヒット曲を飛ばし、テレビの音楽番組での露出度は、当時かなり高かったですもんね。

爆風スランプ自体は、もちろんヘヴィ・メタル・バンドではないですけど、大ブレイクを果たす前、色物丸出しの濃過ぎるキャラを引っ提げシーンに登場した頃の忘れられない楽曲が、今回ピックアップした「たいやきやいた」です！

前から読んでも後ろから読んでも「たいやきやいた」と、人を食ったようなタイトルのこの曲は、のちにジャパメタバンド、XYZ→Aで活動するドラマーのファンキー末吉による作曲で、筆者にとっては爆風スランプとの出会いでした。

最初にMVを見た記憶があるんですけど、多点のドラムセットに囲まれたファンキーが、ステージ後方で2バスをかき鳴らす楽曲自体は、明らかにメタル調なのに、そこに乗っかるサンプラザ中野のヴォーカルというか歌詞がふざけきっていて、なんじゃこりゃー？？？と頭が混乱しましたね（笑）。

真性のメタルファンの中には、この手のバンドや曲に対して、メタルを冒涜していて許せん〜！と怒る方もいると思いますけど、筆者はこれはこれで面白かったですし、全然平気でしたね〜。何より、ファンキーに加え、超絶なチョッパーの江川ほーじん、パッパラー河合と、演奏陣が確たる実力派なのが、単に色物で片付けられない魅力を感じました。

この曲自体は、当時のジャパメタブームに乗って、雨後の筍のように現れたバンド達に対してのイジリやパロディの要素が強く、ライヴではサンプラザが二井原実ばりに旭日旗のTシャツを着用し、ファンキーが曲前の煽りで、”アクションはオジンだ〜ラウドネスは天狗だ〜44マグナムはバカだ〜”と叫ぶくだりがあり、最高です（笑）。

後年、ファンキーが二井原と合体した、X.Y.Z.→Aがこの曲をカヴァーしていて、MCまで再現したライヴ音源を聴くことができます。二井原に合わせてキーが一気に上がっているのが面白いですね。

それにしても、この曲を聴くといつも無性に”たい焼き”を食べたくなります（笑）

ぜひ、一度聴いてみてください！