※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
ブラジルのヘヴィ・メタル・バンド、ヴァイパー(VIPER)が、1987年にリリースした1枚目のアルバム『Soldiers Of Sunrise』の 1曲目に収録。
故アンドレ・マトスがアングラ始動以前に在籍していたことで知られるヴァイパー。南米ブラジル発のメタルバンドとしてはセパルトゥラとともに、音楽性は異にしながらも、まさにパイオニア的存在として、語り継がれていますよね。
ここ日本では、圧倒的に完成度と劇的なクラシカルテイストを高めた、89年の2作目『Theater of Fate』が、本国から遅れて2年後の91年に、ようやくリリースされ話題騒然となり、一躍日本で多くのファンを獲得しました。その余勢をかって、本デビュー作が日本盤化されたのは92年でしたので、こちらは実に5年後のお披露目となりました。
バンドがサンパウロで結成されたのが85年ですから、それから間もない頃の、まさに南米メロパワの原石といえる、貴重な音源が詰まっています。いかにもなアートワークのジャケットは、2作目よりもカッコイイですね〜。
当時『Theater of Fate』のイメージで最初聴いてしまい、めちゃくちゃ遠くで鳴ってるモヤがかかった劣悪な音質と、稚拙な演奏に、アレレ?となったんですけど、、メンバーがまだ10代、アンドレも15,6才くらいと考えると、むしろ驚異的ですよね。
のちにアングラへと繋がる典型的メロパワ系サウンドの礎は、すでにしっかりと垣間見れますし、何より正統派ヘヴィ・メタルの血脈が、地球の裏側の南米で、しかも10代の若者に受け継がれている事実に、熱いものを感じてしまいました。
「Carry On」の元曲的な長尺のタイトル曲もいいんですけど、今回ピックアップした「Nightmares」は、若さに任せてストレートに疾走する、正統派のヘヴィ・メタル・チューンです!
派手なベースランやギターのメロディ、そしてアンドレが歌うシンガロング必至のサビメロと、楽曲から漂う雰囲気は、誰が聴いても初期のアイアン・メイデンを彷彿とさせますよね。比較的シンプルながらも後半、高みに向かって転調していく展開も激アツですし、テクニック云々で語れないメタルに対する初期衝動に満ち溢れています!
ぜひ、一度聴いてみてください!