※これぞ80s!のイメージなヘア/グラム/LAメタル系を紹介していきます。
アメリカのハード・ロック・バンド、プレシャス・メタル(PRECIOUS METAL)が、1985年にリリースした1枚目のアルバム『Right Here, Right Now』の2曲目に収録。
80sメタルブームの中で活躍した全員女性のバンドといえば、まずはヴィクセンが思い浮かびますけど、ヴィクセンよりも数年前、西海岸のメタルシーンに登場していたのが、プレシャス・メタルでした。
”メタル”という文字がバンド名に刻まれているものの、実際に彼女たちが奏でたサウンドは、デビュー作のジャケットに写る、カラフルなメンバーの姿そのままに、ハードな味付けをしたポップロックといった印象でした。根っからのメタルバンドらしさは皆無で、むしろゴーゴーズのようなガールズバンドに近いかもしれません。
いきなりメジャーのポリグラムからデビューを実現し、ポール・サブーのプロデュース、一部に外部ライターの起用と、メタルブームに乗っかって大人が作り上げた感が強いのも事実です。それでも、10代のメンバーたちの初々しい感性が弾けるロックは、素直に楽しめるでしょう!
作品としては、2、3枚目とクオリティも上がっていくんですけど、作品としての面白さは、日本盤も唯一発売されたデビュー作が一番かもしれません。今回ピックアップした「Right Here, Right Now」は、彼女たちの中でも比較的メタル色強め(これでも)のハードなロックンロールチューンです!ちょっとハスキーなヴォーカルの声質も、ワイルドで元気いっぱいの曲調にマッチしていますね〜。
プレシャス・メタルで注目したいのは、ギターのジャネット・ロビンの存在でしょう。彼女は何とランディ・ローズにギターを習っており、ランディの生徒の中で最も若く、唯一の女性だったそうです。その頃の高校在学中にプレシャス・メタルに参加したんですね。
そして、プレシャス・メタル解散後、メタルシーンから離れて自身のキャリアを積み重ね、98年にソロデビュー。2017年にはギタープレイヤー誌のTOP 50アコースティックギタリストにリストアップされているほどの成功を収めており、いやあ、びっくりしました〜。ソロ作の数々はストリーミングでも楽しめます!
ぜひ、一度聴いてみてください!