※80年代中心にハマりまくったジャパメタあれこれを紹介していきます!
日本のヘヴィ・メタル・バンド、ラウドネス(LOUDNESS)のドラマー、樋口宗孝(Munetaka Higuchi)が、1983年にリリースした1枚目のソロアルバム『破壊凱旋録(Destruciton)』の1曲目に収録。
先日、ラウドネスの新作がサブスク解禁されていないトピックを書きましたが、過去音源は、アルバム未収録曲なども含めて、かなり網羅されているのは有り難いですね〜。
そんなラウドネス関連で、ストリーミング解禁を切望したいのが、高崎晃と樋口宗孝のソロ第一弾です。80年代前半当時に、怒涛のリリースを続けたラウドネスの作品群の中で、バンド自身のアルバムと並び、初期ジャパメタ史上に残る重要な作品と言えるでしょう。
時系列的には、高崎のソロが82年5月発売と先行し、遅れること約1年後に樋口のアルバムが発売されました。ラウドネスのメンバーを中心に、本家の延長線上で制作された高崎の作品とは異なり、ギターのCharをはじめ、外部の凄腕アーティストを多数迎えた樋口の作品は、よりチャレンジングな印象を受けました。
とりわけ、ドラマーのソロ作ながらも、ベテランのJJ、ニューカマーの片山啓司と山田信夫といった実力派シンガーを起用した、ヴォーカル曲が4曲収録されていたことで、ソロ作にありがちなテクニックをひけ散らかすだけの自己満足に陥らず、バランスの良い高品質なジャパメタ作品に仕上がったのは特筆モノですね。
もちろん、いつもより大きめな音でミックスされた、樋口の圧倒的なラウドドラミングの凄みは、ひしひしと伝わってきますし、それに応戦するゲスト陣との火花を散らすインタープレイは尋常ではありません。HM/HR関連のドラマーのソロ名義作としては、コージー・パウエルの一連のソロ作と肩を並べると言って良いでしょう!
前述したようにアルバムは未ストリーミング化なんですが、今回ピックアップした「LAW BREAKER 「M」」だけが、コロンビア時代のベスト盤で、こっそり(笑)聴けます!アルバムのオープ二ングを飾るだけに、疾走感溢れる極上のメタルインストになっていますね〜。この曲では山本恭司(G)、渡辺健(B)中島優貴(Key)が参加しており、樋口とのスリリングなプレイを繰り広げています!
ぜひ、一度聴いてみてください!