※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
イギリスのヘヴィ・メタル・バンド、ハルフォード(HALFORD)が、2002年にリリースした2枚目のアルバム『Crucible』の 4曲目に収録。
ジューダス・プリーストの50周年ツアーを精力的にこなす”メタルゴッド”ロブ・ハルフォード。モスクワ、キエフでの公演が行えなかったり、ロブ自身も体調を崩すなど、アクシデントがありつつも、夏に向かいヨーロッパを順調にサーキットしていますね。
今やプリーストはロブを中心に回っている感さえありますが、ふとロブが一時脱退していた90年代後半から2000年代前半の時期を振り返ると、本家Vsロブがお互いに新作を出して、意地をぶつけ合っていたのが(今のKKのように、、)信じられないような気がします。
とりわけ俺こそがメタルゴッドだ!という色合いを濃く打ち出したハルフォードは、大多数のメタルファンから最高の称賛を持って迎えられました。デビュー作の『Resurection』はその評価に相応しい、徹頭徹尾の正統なるメタルが詰め込まれてましたからね。
1作目の衝撃からも2作目に当然期待が集まったわけですが、同じくロイ・Zとのタッグで送り出した本作は、ファイト時代に培ったモダン・ヘヴィネスが加味されたことで、賛否を呼んでしまったのも事実です。
今回ピックアップした「Betrayal」は、そうしたヘヴィネスと伝統的な両面を持った作風の中でも、正統派メタル好きなら、間違いなく溜飲を下げる疾走ヘヴィ・メタル・チューンです!ほぼ全編ヒステリックなシャウトで歌い続けるロブのシャウトヴォイスは、「Painkiller」に迫るほどの狂気に満ちていますね!
中間部のドラマティックに迫り来るツインギターの展開は、プリーストのファンが待ち望んだものでしょうし、ボビー・ジャーゾンベックの小技を効かせまくったテクニカルでタイトなドラミングは、楽曲の疾走感をさらに増してくれます。
ストリーミングにはリマスターヴァージョンがアップされていますけど、トラックリストが入れ替わっていますね。オリジナルヴァージョンでは4曲目だったこの曲が、オープニングになったことで、アルバム自体の聴きやすさも増した感があるので、当時今ひとつ馴染めなかった方にも再挑戦して欲しいですね!
ぜひ、一度聴いてみてください!