※80sを象徴する音楽、産業ロックのあれこれを紹介していきます!
アメリカのロック・バンド、プライベート・ライフ(PRIVATE LIFE)が、1988年にリリースした、1枚目のアルバム『Shadows』の1曲目に収録。
「エドワード・ヴァン・ヘイレンがプロデュース!」いやあ、水戸黄門の印籠ではないですけど(笑)かなり強力な宣伝文句ですよね〜。ゲスト参加とか他のアーティストのプロデュースを積極的に行う印象のないエディですから、このプライベート・ライフは貴重なバンドと言えます。
伝説のアメリカン・ハード・ロック・トリオ、アクシスや、これまた伝説の「オハヨートウキョウ!」でお馴染みの(笑)アルカトラスの3枚目でギターを弾いていたダニー・ジョンソンが、プライベート・ライフの中心人物でした。かなり以前にアクシスはご紹介していましたね。
エディとダニーが親しかったことからプロデュースを担当することになったんですけど、ギンギンのアメリカン・ハードかと思いきや、時代に媚を売りまくった産業アリーナ・ロック系のサウンドで、エディの名前だけで買ったHM/HRファンには、コケそうになった方も多かったでしょう。
女性シンガーのケリー・ブレズニックをフィーチャーしており、ハート辺りの適度にハードでメロディアス&ポップな、メインストリーム系のサウンドを狙ったんでしょうね。ダニーのギターはそれなりに弾きまくっていて、若干ですがエディっぽいテイストも感じられます。
今回ピックアップした「Put Out the Fire」は、マイナーキーの哀愁を帯びたメロディアスな旋律で聴かせるオープニング・チューンです!どこかアメリカン・プログレ・ハードっぽい雰囲気もありますね。少ししゃがれた味のある声質で歌う、ケリーの歌唱もなかなか堂にいっており、ヒットを目指せる状況にあったと思うんですが、アルバムはなぜか全くの不発に終わり。。。
起死回生の2枚目に至っては、エディに加えてテッド・テンプルマンもプロデュースし、ごく普通のポップス的なニュアンスの楽曲も取り入れたものの、再び不発に終わってしまいました。。これだけの好条件が揃っても売れず、印象も薄すぎという、、80sの七不思議を提供してくれたバンドでした。
これといったキメ曲がないのが最大の痛手ですけど、今聴くと決して悪くないバンドなので、エディの黒歴史?を一度は探訪してほしいですね!
ぜひ、一度聴いてみてください!