※思わず一人モッシュしたくなる!スラッシュメタルを紹介していきます。
アメリカのパワー / スラッシュ・メタル・バンド、ハデス(HADES)が、1987年にリリースした1枚目のアルバム『Resisting Success』の1曲目に収録。
メガデスが登場してその技量の高い演奏にすっかり魅了された影響もあり、80年代にしばらく、テクニカルなスラッシュにハマった時期がありました。このハデスはスラッシュというより、パワー/ スピード・メタル色も比較的強めですが、ザクザクのリフも感触は、テクニカル・スラッシュの一派とも言えるでしょう。
ニュージャージー出身であるハデスの歴史は、78年にギターのダン・ロレンゾによる結成に遡ります。当初はチープ・トリックやエアロスミス、キッスなどのカヴァーやっていたというのが想像できません。
80年代に入りニューヨークのクラブで演奏を始め、その後、メタルブレイドやメガフォースのコンピに参加し、徐々にメタル度を増しながら頭角を現していきます。結局、デビュー作に辿り着いたのは87年ですから、ちょうどスラッシュムーブメントの真っ只中でもあり、そうしたサウンドにインスパイアされた側面はあるのでしょう。
今回ピックアップした「The Leaders?」は、ザクザクのリフを伴い疾走しまくる、必殺のテクニカル・スラッシュ・メタル・チューンです!シンガーのアラン・テッシオが素っ頓狂なハイトーンながら、それなりに歌い上げているので、USパワー・メタルっぽい雰囲気も漂っていますね〜。
ギター陣はリードがちょっと拙かったりしますけど、このドラム、なかなかのテクニシャンですね〜。シンコペーション入れまくりで、前につんのめりそうな超タイトなリズムでぐいぐい引っ張っていくさまは、問答無用にメタルしてて格好いいですよ!
アランはのちに、テクニカルスラッシャー神、ウォッチタワーに参加しますけど、よくぞこうした変態バンド(笑)を渡り歩いて、こうした楽曲ばかり歌えるなあ〜と感心しきりです。
日本盤すら当時リリースされなかったバンドですけど、よりスラッシュ度が増した次作も含めて良い曲もあるので、まずはストリーミングで試してほしいですね!
ぜひ、一度聴いてみてください!