※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
イギリスのヘヴィ・メタル・バンド、ガスキン(GASKIN)が、1981年にリリースした1枚目のアルバム『End of the World』の4曲目に収録。
80年代の末期の頃、以前ご紹介したセイタンと同様に、NWOBHMマニアの知り合いが懸命に状態のいいアナログ盤を探していたのが、このポール・ガスキン率いるガスキンでした。特にデビュー作は何枚持っててもいいらしく(笑)、懸命に輸入盤店を回っていましたね〜。
発売当時、日本盤も出ていないうえに、輸入盤が日本で出回っている感じもほとんどなかったので、確かにセイタンあたりと並んで、NWOBHMのをウォントリストの上位に位置付けられていたと思います。筆者も実際にLPを見たのは、比較的出来が悪いと言われた、2枚目の『No Way Out』だけでした。
結局、90年代に入ってポニーキャニオンがNWOBHMの復刻CDを出してくれたおかげで、ようやく耳にできた人が大半でしょう。まあ噂が噂を呼んだ形で、かなりバンドについて若干盛られた感もあったので、正直そこまで大きな衝撃はなかったですけど、確かにNWOBHMの名盤と呼ばれる所以も理解できましたね。
叙情的な旋律やメロディと分厚いコーラス、技量の高さに裏打ちされたラッシュを少々彷彿とさせるプログレッシヴな展開と、ガスキンは他のNWOBHM勢にはない、多彩な個性を有していました。
オープニングの「Sweet Dream Maker」や人気の「Despiser」も好きなんですが、今回ピックアップした「Burning Alive」は、ガスキン随一のスピードで疾走するヘヴィ・メタル・チューンです!
モーターヘッド的な性急なリズムと、普遍的なリフ攻撃がヘッドバンギングを誘発してくれますね。その上に乗っかるコーラスワークの浮遊感がなんとも癖になり、脳内リピート必至でしょう。中間部で速度を落として、後半再加速していく展開もいい感じでハマっています。
何より手数の多いドラマーが個人的には大好きですね〜。ピタッと止まるブレイクを何度も入れながら疾走するドラミングが、楽曲のスリリングさを見事に演出しています。かつての貴重音源をこうして気軽にストリーミングで聴けるのは、嬉しいことですね!
ぜひ、一度聴いてみてください!