※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
ドイツのヘヴィ・メタル・バンド、シナー(SINNER)が、1985年にリリースした4枚目のアルバム『Touch of Sin』の2曲目に収録。
ジャーマン・メタル・シーンの重鎮、マット・シナー。アーティストとしてのバンド活動のみならず、プロデューサーやレーベル経営など、多岐に渡る活躍でHM/HR道一筋を突き進み、シーンに貢献を続けてきました。
近年ではプライマル・フィアとしての活動が、目立っている感はありますけど、マットの活動の原点となっているのが、やはり自らの名前を冠したシナーでしょう。ファーストアルバムのリリースが82年ですから、実に今年でデビュー40年周年を迎えます。7月には新作が予定されていて、まだまだその創作意欲も漲っていますね。
初期の頃は何の変哲もない正統派のメタルサウンドをベースにしていましたが、次第に叙情的なメロディを上手く織り込むようになり、あくまでも正統的なメタルの範疇で多様なサウンドを響かせてきました。
そんなシナーの名実ともに代表作は『Touch of Sin』でしょう。お尻とカミソリ(笑)のジャケがやけに記憶に残る本作は、何と当時日本盤が発売されなかったものの、輸入盤レビューが高評価だったこともあり、スコーピオンズ以降、ハロウィン以前のジャーマン・メタルにおける必聴盤といえます。2013年に『Touch of Sin2』がリリースされたほどですから、マットとしても最重要作のひとつとして位置付けているんでしょう。
楽曲も粒揃いなんですが、今回ピックアップした「Emerald」は、そのタイトルから連想させる、マットが影響を受けたシン・リジィを彷彿とさせる、美麗なツインリードが胸を打つ良質なメロディック・メタル・チューンです!
本作から加入した元アクセプトのハーマン・フランク(G)のギタープレイも、マイケル・シェンカーばりに良い泣き加減で迫ってきますね〜。マットの武骨で男臭く味わいあるヴォーカルスタイルのおかげで、メロディを大幅に増量した曲調は、甘くなり過ぎない絶妙のバランスで聴かせてくれます!
ぜひ、一度聴いてみてください!