※思わず一人モッシュしたくなる!スラッシュメタルを紹介していきます。
アメリカのテクニカル・ スラッシュ・メタル・バンド、ウォッチタワー(WATCHTOWER)が、1989年にリリースした2枚目のアルバム『Control and Resistance』の5曲目に収録。
前回のスラッシュ括りでハデスを取り上げましたが、狂気のハイトーンシンガー、アラン・テッシオがのちに在籍したのがウォッチタワーでした。
以前は近年の作品しかストリーミングにアップされていなかったんですけど、久々に覗いて見ると狂気のスラッシュ作『Control and Resistance』が解禁されているではないですか〜。ストリーミングも巡回しないと、シレッと解禁が多くて見逃してしまいますね。
筆者はこのアルバムを当時輸入盤で買いまして、青色がなんだか綺麗なジャケットだなあ〜と安直な動機だったかもしれません(笑)。普通の新しいスラッシュ作品を聴く程度で針を落としたところ、な、なんじゃこりゃ〜と思わず声をあげてしまいました(笑)。
どこが頭かもわからず全くノレない複雑なリズムと、目眩がするほどにコロコロと変わる展開、バカテク過ぎて逆に凄さが麻痺してくるインストゥルメンタル陣、その上に乗っかるキンキンと摩訶不思議なメロディを叫び続けるヴォーカル。。正直、最後まで聴くと吐きそうになるほど、ぎっちりと情報量が詰め込まれたサウンドでした。
これは名作なのか、はたまた駄作なのか、全く判断がつかなかった珍しい作品のひとつですね。何回リピートしてもその印象は変わらず、久々に聴きましたけど、30年以上経った今でも、劇薬のごとき刺激は全く色褪せません。
中心人物、ロン・ジャーゾンベックの才知が存分に発揮された結果、フリージャズ的な要素まで多分に加味された、テクニカル/プログ・スラッシュという一言では片付けられない、孤高の独自性を持ったバンドが完成したわけですね。
どの曲も同じような印象なんですが、今回ピックアップしたタイトル曲「Control and Resistance」は、複雑で目まぐるしいメインリフとリズムがやたらと耳に残る、終始難解極まりない展開で駆け抜けていくスラッシーなチューンです!超難曲揃いのウォッチタワーの中では比較的聞きやすい方かも?しれません。しかし、よくぞこんな変態な楽曲を作って演奏できるなあ〜(褒めてます)。
ぜひ、一度聴いてみてください!