※80sを象徴する音楽、産業ロックのあれこれを紹介していきます!
イギリスのメロディアス・ロック・バンド、ベイビーズ(THE BABYS)が、1980年にリリースした、4枚目のアルバム『Union Jack』の1曲目に収録。
今回は先日新曲をご紹介したジャーニーに関連して、ふと思い出したベイビーズになります。77年に結成されたベイビーズは、のちにソロアーティストとしてブレイクするジョン・ウェイト(Vo)、ジャーニーの中核として今も活躍するジョナサン・ケイン(Key)、バッド・イングリッシュでジョン、ニール・ショーンらと活動をともにしたリッキー・フィリップス(B)を輩出したバンドですね〜。
メインストリームのメロディアス・ロック、産業ロック系を語る上で重要なバンドですけど、そのロックバンドらしからぬ可愛らしい名前やジョンのルックスから、日本では当時の洋楽誌では、良くも悪くもアイドル扱いを受けていたのを覚えています。
それでも70年代のサウンドには、ポップでありながらも、どこかブリティッシュライクな湿り気を帯びたテイストが魅力的でした。そんなベイビーズにジョナサン、リッキーというアメリカ人が加入し、より全米マーケットを標榜した作風に仕上げたのが、名手キース・オルセンのプロデュースによる本作でした。
今回ピックアップした「Back on My Feet Again」は、アルバムのオープニングを飾る、コンパクトながらメロディアス・ロックの魅力が詰め込まれたチューンです!イントロのジョナサンのエレピの響きやアレンジを聴いた瞬間に、誰もがジャーニーを思い浮かべること必至でしょう(笑)。
キャッチーでフック強めの良質なメロディがなんとも印象的で、ジョンのエモーショナルな魅惑のヴォイスで歌われると、その魅力は大幅に付加されますね〜。ワリー・ストッカー(G)のギターフレーズの泣き具合も絶妙で、単なるポップソングでないところは流石です。
アルバムタイトルの”ユニオンジャック”が表す通り、英国初のバンドの誇りを抱き続けているのが、伝わるような作風ですね。その精神性は、ユニオンジャックをジャケットに用いたバッド・イングリッシュにも引き継がれたのでしょう!
ぜひ、一度聴いてみてください!
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