※まさにHM/HRの黄金時代、80年代を彩った楽曲を振り返ります!
カナダのハード・ロック・バンド、コニー・ハッチ(CONEY HATCH)が、1983年にリリースした2枚目のアルバム『Outa Hand』の3曲目に収録。
意図的ではないんですけど、当ブログでカナディアンのHM/HRバンドを取り上げる機会が多いのに改めて気づきました(笑)。英米両方のテイストが絶妙に入ってるものが多いゆえか、個人的に好みのバンドが多いんですよね〜。
このコニー・ハッチもそんなバンドのひとつですが、当時日本盤こそリリースされたものの、なぜか日本では全くと言っていいほどオミットされてきた存在です。
カール・ディクソン(Vo,G)を中心にして、オンタリオ州トロントで81年に結成、国内での活動を重ねて翌年にはセルフタイトルのデビュー作をリリース。さらに翌年、立て続けに発表されたのが本作でした。プロデュースは、メタルファンにお馴染みのマックス・ノーマンが担当しています。
全体的にナチュラルな歪みのギターが鳴り響く、無骨で男らしいハード・ロックがベースで貫かれていますが、そこはことなく哀感を漂わせたメロディのさじ加減が絶妙なんですよね。同郷のエイプリル・ワインに通じるようなテイストが感じられます。
今回ピックアップした「First Time For Everything」は、哀愁を滲ませるメロディの比重をグッと強めた、極上のメロディアス・ハード・ロック・チューンです!無骨でハードな色合いと、胸を締め付けられる泣きのコントラストが空間を活かしたアレンジに織り交ぜられて、カナディアン・ハード史上に残る名曲レベルの楽曲に仕上がっています!
83年〜85年にはアイアン・メイデンのツアーを始めとする有名バンドのオープ二ングを務めるなど、活動の幅を広げましたが、結局80年代にはアルバム3枚を残したのみでした。
その後、カールはエイプリル・ワインのツアーメンバーなどでも活躍したものの、交通事故に遭遇。。そこから奇跡的なカムバックを果たしたことで、自らの経験を語り継ぐ活動をする一方で、コニー・ハッチの4作目リリースも実現しています。
また、ベースのアンディ・カーランは、最近アレックス・ライフソンのソロプロジェクトにも参加していますね。
ぜひ、一度聴いてみてください!
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