※CDじゃなくても、ストリーミングで聴ける新作をご紹介します!
2022年5月27日、イギリスのハード・ロック・バンド、デフ・レパード(DEF LEPARD)のニュー・アルバム『Diamond Star Halos』がリリースされました。
2015年のセルフタイトル作『Def Lepard』以来、約7年ぶりの新作がストリーミングに登場です。先行シングルは先日ご紹介しましたけど、2ヶ月後にアルバムが発売となりました。
その間に、ストリーミングではさらに2曲(オープニングから3曲)がアップされていきましたし、MVも公開されたので、ファンの方は期待を徐々に膨らましたことでしょう。この辺りのプロモーションとしてストリーミングでの盛り上げ方は流石にうまいですよね〜。
HM/HRシーン上期の話題作としては、昨日ご紹介したマイケル・シェンカー・グループと同日発売ということで、CDを購入される方は出費の季節になりますけど、大物続々登場で、嬉しい悲鳴かもしれません。
さて、シングル「Kick」時に書いたように、今回は自らのルーツへの回帰をテーマにしているようですし、『Hysteria』や『Pyromania』をここで期待するのも酷なので、マイケル・シェンカー同様に、かなり期待のハードルを下げてしまっていたんですけど、これはこれで意外と良いではありませんか!
大物系の新作を聴く際は、敢えて期待しないスタンスで向き合うのが良いのかもしれませんね(笑)。先行曲でオープニングの「Take What You Want」を聴いた時に感じたんですけど、ルーツを意識した良い意味での枯れ具合と、レップスが培ってきたゴテゴテに着飾った現代風のハード・ロックが、実にいい塩梅にバランスよくミックスされているんですね〜。
タイトに刻まれるリックの心地よいリズムに乗せて、トレードマークの分厚いギターの音色とコーラスワークが随所に登場し、思った以上に80s風味も振りまいてくれます。これならスタジアムツアーに訪れる全米のオールドファンも納得でしょう(笑)。
合間に挟まれるメロウなバラードナンバーや、アリソン・クラウスをフィーチャーしたナンバーも効果的ですね。曲数は正直多すぎるので、10曲くらいがベストだと思いますが、なんとか最後まで飽きずに聴かせてくれます。ある意味ルーツに回帰するというよりも、これまでのキャリアの総括的な1枚とも言えるのかもしれません。今週はもう少し聴き込んでみたいですね!
良い曲が散見されますけど、今回はやはり80s風味強めの元気系チューン「SOS Emergency」を選んでみました!イントロからすでに掴みはOKですけど、キャッチーで強いフックが光るBメロのお約束の展開は流石です!
聴いてほしい度
82%
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