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【楽曲紹介】デフ・レパード(DEF LEPARD)「Lady Strange」

※まさにHM/HRの黄金時代、80年代を彩った楽曲を振り返ります!

 

イギリスのハード・ロック・バンド、デフ・レパード(DEF LEPARD)が、1981年にリリースした2枚目のアルバム『High 'n' Dryの7曲目に収録。

 

今週は、マイケル・シェンカー・グループの最新作『Universal』&デフ・レパードの最新作『Diamond Star Halos』の発売にちなんで、両アーティストの楽曲を交互に取り上げていきます。

 

ヒプノシスの奇抜で意味深なジャケデザインが光る『High 'n' Dry』は、『Pyromania』での大ブレイクに繋がる重要な作品ですね。プロデュースにロバート・ジョン・"マット"・ラングを迎えたサウンドは、デビュー作とは聞き違えるほどに整合性を増し、独特のドラムサウンドをはじめ、すでに次作への布石と言える要素が多く垣間見れるのが興味深いところです。

 

全英チャートではデビュー作よりもチャートを下げてしまったものの、全米チャートではTOP 40入りを達成。着々とビッグネームへの道のりを歩み始めたわけですが、ここ日本での当時の状況は全く違っていましたね。

 

当時のミュージックライフ辺りのレビューでも本作は低評価で、メディアでもとんと扱われなくなり、同じNWOBHM出身で、順調に人気を高めていったアイアン・メイデンの快進撃とは対照的でした。正直なところ、本作をちゃんと聴いたのは、次作が大ブレイクしてからだったような。。

 

サウンドの方は、あくまでも全米マーケットをより意識したテイストを強く押し出しつつも、そこはかとなくブリティッシュのメタルバンドらしいテイストも残っていて、その辺りのバランスが絶妙に感じます。そうした観点から本作が一番好きなファンも、案外多いのかもしれません。

 

今回ピックアップした「Lady Strange」は、アルバム中でもとりわけ英国産らしい湿り気を帯びたメロディがキラリと光る、良質なハード・ロック・チューンです!デビュー作から見違えるように成長したジョーの切ない歌唱と、哀愁のメロディを紡ぐツインギターの絡みが実に俊逸です。

 

ブリティッシュでありつつも、楽曲全体の叙情的な雰囲気は、どこかスコーピオンズ辺りを彷彿とさせてくれます。完全にアメリカナイズドされていく以前のデフ・レパードが味わえる、日本人好みの1曲として大切に聴いていきたいですね!

 

ぜひ、一度聴いてみてください!

レディ・ストレンジ

レディ・ストレンジ

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