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【R.I.P.】アレック・ジョン・サッチ(Alec John Such)/ 元ボン・ジョヴィ(ex BON JOVI)

ボン・ジョヴィBON JOVIの元ベーシスト、アレック・ジョン・サッチ(Alec John Such)が、2022年6月5日、70歳で亡くなりました。

 

ロックミュージシャン”70歳寿命説”をまた裏付けてしまう、残念な知らせが舞い込んできました。アレックはいまは現役でなくジョン達ともひと世代上とはいえ、デビューからリアルタイムで並走してきたボン・ジョヴィのメンバーがもう亡くなってしまったというのは、結構な衝撃でした。

 

ボン・ジョヴィのオリジナルベーシストであり、まさにモンスターバンドへと昇りつめる黄金期を創り上げたアレック。今日のネット上で”アレック・ジョン・サッチ”という懐かしい名前を久しぶりに目にした時、80年代への記憶が強烈に呼び覚まされる気がしましたね。

 

アレックの在籍時にはそれほど意識したことはなかったんですが、94年に脱退後、自分でも不思議なほど喪失感があり、後任のサポートを迎えたライヴを見た後から、ボン・ジョヴィへの興味が急速に覚めていきました。

 

決してベーシストとして個人技を披露するわけでもなく、ソングライティングに寄与したわけでもないのに、アレックの存在意義は決して小さいものでなかったと思います。

 

スーパースターであるジョンと、スタープレイヤーであるリッチーのコンビネーションこそが、黄金期のボン・ジョヴィの核であったのはいうまでもありません。それでも、2人を支えるおじさんチームのアレック、ティコ、さらにデヴィッドを加えた5人のバランスが絶妙だったからこそ、ボン・ジョヴィはよりバンドとしての魅力を放散したのでしょう。

 

とりわけ、アレックとティコのおじさんリズム隊は、的確なプレイにせよ、そのキャラにせよ、ジョンとリッチーをより際立たせるのに大きく寄与していました。加えて、アレックのちょっと押しの強いキャラは、その言動なども含め賛否はあったかもですが、ライヴパフォーマンスにおける躍動感は、バンドに大きな魅力を付加していました。

 

前述したように、アレック脱退後のボン・ジョヴィのライヴに物足らなさを感じたのは、失って初めてわかった、アレックの思った以上の貢献度があったからに他なりません。サポートなのかメンバーなのか曖昧な今のような状況ではなく、パーマネントな5人組だったからこそ、ボン・ジョヴィはアクティヴなバンドとして80年代に輝いていたのでしょう。

 

ボン・ジョヴィ脱退後は夢だったバイクショップを経営していたというアレック。70年という生涯は短すぎますが、最も良き時代のボン・ジョヴィに在籍し、自らのやりたいことも謳歌した人生はきっと素晴らしいものだったに違いありませんね。

 

今日はアレック在籍時のボン・ジョヴィ初期5枚を楽しみたい気分です。どれも名作ぞろいであることは今更いうまでもありませんが、 追悼の1曲は、『Slippery When Wet』から「Livin On A Prayer」をピックアップしてみました。改めてベースに注目すると、このモンスターヒットにおけるアレックスのベースラインは、とても重要だったんだなと感じます。Spotifyの再生回数は実に9億6000万回ですね。Apple MusicのMVでジョン、リッチーと並んだアレックの勇姿、笑顔も確認できます。

 

R.I.P. Alec John Such

リヴィン・オン・ア・プレイヤー

リヴィン・オン・ア・プレイヤー

  • provided courtesy of iTunes

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