※まさにHM/HRの黄金時代、80年代を彩った楽曲を振り返ります!
フランスのハード・ロック・バンド、トラスト(TRUST)が、1980年にリリースした2枚目のアルバム『Repression』の1曲目に収録。
ハマる人にはハマる、フレンチ・メタル”のパイオニア的存在のひとつがトラストですね。77年結成で79年にデビュー作をリリースしますが、ロンドンレコーディングだったことや、3作目にアイアン・メイデンのニコ・マクブレインが参加したこと等で、NWOBHMの文脈で語られる場面も多いと思われます。
実際のサウンドはメタルというより、フランスのAC/DCと称したほうが近いかもしれません。デビュー作にはAC/DCの「Ride On」のカヴァーも収められていますしね。超個性的なヴォーカリスト、バーニーのダーティーで男臭い声質がボン・スコットっぽくもあります。歌詞のメッセージ性が強いので、メロディック・ハードコアの元祖的な要素すら感じられます。
そんなトラストの代表曲として知られるのはやはり、今回ピックアップした「Antisocial」でしょう。後年にアンスラックスのカヴァーですっかり知られるようになりましたが、それを除いてもフックの強いキャッチー極まりないリフとアジテーションに近いヴォーカルの対比がお見事で、トラストの楽曲の中では出色の出来といえます。
筆者が初めてこの曲に出会ったのは、82年にラジオでオンエアされた時でした。本国盤から遅れること2年、『抑圧』という邦題で当時英語ヴァージョンの日本盤がリリースされたので、そのプロモーションの一環だったと思われます。
ところが、実際にオンエアされたのはなぜかフランス語ヴァージョンで(笑)、バーニーの発音が強烈過ぎて、それから暫く耳から離れずクセになり、、ヤバすぎる曲に出会ったなあ〜と衝撃を受けました。アンスラックスがカヴァーした時は、さすがいいところに目をつけるなあと、選曲センスの良さに感心しましたね。
今聞き比べると圧倒的にフランス語の方が力強くていいですね。日本のバンドが歌ってる日本語メタルってこんな風に聴こえてるのかも?しれません。。ジャケットは英語ヴァージョンの方が見慣れているので、サムネはそちらを選びました!
ぜひ、一度聴いてみてください!
英語ヴァージョンはこちら!
フランス語ヴァージョンはこちら!