※80sメタル好きの暗黒期、90年代の良心的楽曲を紹介していきます!
スウェーデンのハード・ロック・バンド、グレイト・キング・ラット(GREAT KING RAT)が、1992年にリリースした1枚目のアルバム『Great King Rat』の5曲目に収録。
クイーンの曲名を想起させるバンド名のグレイト・キング・ラットは、89年にストックホルムで結成され、当初はSIN CITY(こちらはAC/DCの曲名ですね〜)、ODESSAと名乗っていたようです。91年に改名してデビュー作を制作したものの、結局当時はこの1枚だけを残しただけで終わってしまった幻のバンドといえます。
メンバーを振り返ると、のちにマイケル・シェンカー・グループの微妙なアルバム時代(汗)に歌っていたシンガーのリーフ・スンディンや、タリスマン、プードルズ、ハンマーフォールといった北欧メタルシーンの有名バンドで活躍する売れっ子ギタリスト、ポンタス・ノルグレンが在籍していますね。
サウンドの方は透明感のある北欧メタルではなく、ホワイト・スネイク大好き!全開なブルージーテイストに溢れており、重厚感のある本格派のハード・ロックを聴かせてくれます。
当時たまたま輸入盤CDで買って、ちょっとヘヴィで引きずるようなギターリフが流れてきて、もしやグランジの影響下にあるの?と一瞬不安になったんですけど、聴き進めるとデヴィカバ風のソウルフルな歌唱と、白蛇の影響下にあるサウンドがベースになっていて、安心したのを覚えています。
今回ピックアップした「Take Me Back」は、アルバムの中でもっともキャッチーなコード進行と、ポジティヴなメロディが躍動する、良質のハード・ロック・チューンです!ホワイトスネイクの名曲「Love Ain't No Stranger」の雰囲気をどことなく彷彿とさせてくれますね。
リーフの味わい深い声質と歌唱、ポンタスをはじめとした各メンバーの確かな力量も相まって単なるポップな楽曲に留まらず、じんわりとした感動を聴くものに与えてくれます。良いバンドでしたけど登場した時代が悪すぎました。。日本盤は後追いでファンダンゴ(懐かし〜)からリリースされています。