※80年代中心にハマりまくったジャパメタあれこれを紹介していきます!
日本のハード・ロック・バンド、子供ばんど(KODOMO BAND)が、1980年にリリースした、1枚目のアルバム『We LOVE 子供ばんど』の9曲目に収録。
参議院選挙に関連して、音楽事業者4団体の姿勢に多くの音楽関係者から非難の声が上がっていますが、そのひとつとして、うじきつよしのツイートが話題になっていました。
日本のアーティストは、海外と違って政治的な発信を積極的に行うケースは少ないので、業界の動きに異を唱えるうじきを見て、かつて子供ばんどで暴れまくっていたロッカーらしい反骨心を久々に感じられて興味深かったですね。
そんなことでふと脳裏に浮かんだ子供ばんどは、以前別の曲を紹介しましたが、その時ストリーミング未解禁だった初期1〜3枚目がいつの間にか解禁されてました!
このデビュー作は80年で、ラウドネスのデビューとも重なるわけですが、バンド自体の結成はうじきが高校時代の73年に遡ります。デビュー前にはヤマハのコンテストで高く評価されるなど、その実力は折り紙つきでしたが、何と言ってもうじき、谷平こういち(G)、湯川トーベン(B)、山戸ゆう(Ds)のキャラの立ちも抜群で、この4人時代こそ、子供ばんどが最も輝いていたように思えます。
1〜3枚目はどれも70年代からのけたたましいツインギターを大フィーチャーした洋楽ライクなハード・ロックンロールを、日本人らしい感性で咀嚼し、子供ばんど流に解釈した良作揃い!デビューまでの歴史の長さやルーツの違いが、いわゆるジャパメタ勢と一線を画していますね。
今回ピックアップした「サマータイム・ブルース」は、まさに有名洋楽曲を日本人ならではのロックに見事料理したゴキゲンなカヴァー・ヴァージョンに仕上がっています!
オリジナルは、エディ・コクランの1958年の代表曲ですが、ザ・フー、ブルーチアーからラッシュに至るまで、数多くのアーティストがカヴァーしています。子供ばんどヴァージョンは、洋楽ロックカヴァーのカヴァー、といった感もありますけど、コテコテ日本詞の乗せ方がセンス抜群!
筆者は当時、洋楽が詳しくなかったので、彼らのオリジナル曲と思い込んでました(笑)。”あんたはまだまだ子供だよ!”なんていう歌詞は最高ですね〜。ギター陣のプレイも激アツで、スカッと気持ちいいハード・ロックンロールに変身してます。
”あっつい夏がまたやってくる〜”って、歌い出し通り、子供ばんどには明るい夏の日差しが似合いますね!
ぜひ、一度聴いてみてください!