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【楽曲紹介】エース・フレーリー(Ace Frehley)「Breakout」

※まさにHM/HRの黄金時代、80年代を彩った楽曲を振り返ります!

 

アメリカのハード・ロック・バンド、キッス(KISS)の元ギタリスト、エース・フレーリー(Ace Frehley)が、1987年にリリースした2枚目のソロアルバム『Frehley's Comet』の2曲目に収録。

 

昨日KISS来日の話題を書いていたらなぜかエースが聴きたくなりまして、、以前1枚目のソロをご紹介したので、今回は80年代の作品から行ってみましょう〜。

82年にKISSをすったもんだの末脱退したエースは、KISSとの契約が解消した84年にメンバーを集めてソロバンドとしての活動を再開します。ドラマーのアントン・フィグは、1枚目のソロに参加しており、KISSの『Dynasty』『Unmasked』にもピーター・クリスの影武者で叩いていると言われてますね。KISSにも非常に近い人脈で、エースが信頼を置いたドラマーでした。

 

アルバムのタイトルはソロバンド名の『Frehley's Comet』と名付けられましたけど、アーティスト名はエース・フレーリー名義のままでした。エースのネームバリューを考えると、バンド名のみで勝負するのではなく、苦肉の折衷案が取られたのでしょう。

 

エディ・クレイマーをプロデュースに迎えた本作は、エースのギタープレイをフィーチャーしつつも、80年代のメインストリームに接近するキャッチーなハード・ロックに仕上がり、スマッシュヒットに繋がりました。

 

同時期のKISSもメイクを外し、同じようなアリーナ・ハード・ロック路線を標榜して息を吹き返しましたけど、KISS元来持っていた極上のポップセンス、メロディセンスが、時代にマッチする形でそれぞれ花開いた結果とも言えるでしょう。

 

今回ピックアップした「Breakout」は、ドライヴ感満点の跳ねたリズムとギターリフの絡みがクールな、エース流のハード・ロック・チューンです!肝はアントンのドラミングでしょう。中間部に叩きまくってるインタープレイもスリリングですし、いいドラマーですね〜。エースもアントンに負けじと弾きまくっていて、スタンダードなのに極上のフレーズを奏でてくれるのは流石です。

 

作曲にエリック・カーのクレジットがある通り、実はKISSの『The Elder』の候補曲だったんですね。のちに92年のKISS『Revenge』に「Carr Jam 1981」というタイトルで収録されています。

 

ぜひ、一度聴いてみてください!

ブレイクアウト

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