※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
ドイツのヘヴィ・メタル・バンド、ブレインストーム(BRAINSTORM)が、2001年にリリースした4枚目のアルバム『Metus Mortis』の7曲目に収録。
ジャーマン・メタル・シーンにはハロウィンの影響下にあるメロスピ、メロパワだけでなく、屈強なパワー・メタル型のバンドも多く存在しますが、ブレインストームはすぐにそうしたタイプとして想起されますね。
結成が89年に遡るブレインストームは、現在も在籍するトーステン・イレンフェルド(G)、ミラン・ロンキャリック(G)、ディーター・バーナート(Ds)によって始動しました。比較的メロディアスな初期から次第にパワー・メタル色を強めて行き、実に約23年間、アルバム14枚ですから、すっかりベテランの領域に突入しています。
パワー・メタルでもよりヘヴィでダークな色合いを持った作風が顕著になっており、そうした影響もあってか、メロディアスなジャーマン系が評価されるここ日本においては、活動歴の長さの割にはグレイヴ・ディガー辺りよりも、さらにマイナーな印象であるのは、正直言って否めません。
それでも、ほぼ中心メンバーはそのままで、長年に渡って愚直なまでに正統なヘヴィ・メタルを奏で続けている功績は評価したいですし、確かにアルバム全編を通すとダレ気味で少々しんどい面があるので、ストリーミングで楽曲単体でピックアップして楽しむのがオススメです!
今回ピックアップした「Into the Never」は、ツーバスの連打とリフ攻撃で終始疾走し続ける、パワー・メタルど真ん中のチューンです!疾走タイプの楽曲はあるんですけど、頭打ちのスネアだったり、3連系だったりするので、ここまでドストレートな曲調はブレインストームでも珍しいですね〜。
演奏力が高いわけでも正直ないんですけど、どこから聴いても、これぞヘヴィ・メタルです!と言える、笑っちゃうくらいのメタル純度の高さはむしろ痛快で、昨今の彼らの作品に見られるヘヴィネスに全く寄せていない点も好感が持てます。
ぜひ、一度聴いてみてください!