※思わず一人モッシュしたくなる!スラッシュメタルを紹介していきます。
ドイツのスラッシュ ・メタル・バンド、ホーリー・モーゼス(HOLY MOSES)が、1990年にリリースした4枚目のアルバム『World Chaos』の5曲目に収録。
アンジェラ・ゴソウからアリッサ・ホワイト・グラズにシンガーを交代しても、なお人気が衰えないアーチ・エネミーですが、メロデスを女性(しかも美人〜)がデス声でがなり立てる意外性こそが、バンドをさらなる高みに引き上げたのは、今更言うまでもないことですね。
激しいメタルとデス声の女性シンガーという組み合わせスタイルを完全確立したのは、アーチ・エネミーとはいえ、始祖的な存在はホーリー・モーゼスをおいて他にないでしょう。そのデビュー作は86年ですから、いかにこの方法論が早かったかがわかります。
中心人物である女帝サビーナ・クラッセンの珍しさは、80年代のHM/HRシーンにおいて際立っていましたね。今でこそ誰も違和感を覚えずに、こうしたスタイルの女性シンガーは当たり前のようにシーンに受け入れられていますが、当時は単なるキワモノとして、むしろ失笑されていたように思います。
何事でも先駆者として道を切り開いていくのは大変なわけですけど、デス声の女性メタルシンガーの可能性に、確かな先鞭をつけたサビーネ嬢の功績は、相当に大きなものがあると言えるでしょう。
ホーリー・モーゼスといえば、のちにハロウィンやガンマレイで活躍するウリ・カッシュの壮絶なドラミングが堪能できる意味でも、アルバムなら2枚目の『Finished with the Dogs』、1曲なら激速スラッシュ・チューン「Current of Death」で決まり!なんですけど、残念ながらストリーミングではまだ解禁されておらず、、。
今回はウリの参加作で、唯一Apple Musicだけ解禁されているアルバムから「Gunsn Moses」をピックアップしました!タイトル通り、ガンズのスラッシュ版パロディのような曲で、「Paradise City」のリフやメロディなんかも飛び出して素直に楽しめますね〜。
ホーリー・モーゼスにしてはベイエリア・スラッシュっぽいクランチ・リフで構成されている点も含めて、なかなか面白い仕上がりになってます!
ぜひ、一度聴いてみてください!