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【楽曲紹介】 メガデス(MEGADETH)「Into the Lungs of Hell」

※歌がなくても魅力的!HM/HRインストゥルメンタルの世界を紹介します。

 

アメリカのスラッシュ・メタル・バンド、メガデスMEGADETHが、1988年にリリースした3枚目のアルバム『So Far, So Good... So What!』の1曲目に収録。

 

今週は、メガデスの最新作『The Sick, the Dying... and the Dead! 』の発売にちなんで、メガデスに関連した楽曲を取り上げています。

 

『So Far, So Good... So What!』は、一般的にメガデスを代表する『Peace Sells... But Who's Buying?』と『Rust In Peace』のリリースに挟まれたゆえか、あまり言及されない作品ですけど、有名2作に決して劣らず同等に評価すべき強力な作品だと思います。

 

個人的にはメガデスのライヴ初体験だった88年2度目の来日公演(演奏時間短かったなあ〜)が、本作に伴うツアーだったこともあり、思い入れをより強くしている要因かもしれません。

 

前2作でシーンの中心に躍り出たメガデスでしたが、さらなる進撃のタイミングでクリス、ガルがまさかの脱退。。優秀なプレイヤーだっただけに一体どーなるの?と心配しましたが、ジェフ・ヤング(G)、チャック・ビーラー(Ds)を新たに迎え難局を乗り切ります。

 

当時ドラッグの問題真っ只中のムステインは、そのお薬代を稼ぐために売れ線を狙ったというとんでもない動機ですが、、プレイヤーの交代も相待ってそれが功を奏したのか、インテレクチュアル・スラッシュらしい複雑さが後退。比較的聴きやすくある意味キャッチーとさえ言える、メロディを前面に打ち出す新境地を開きました。

 

結果、セールス、チャートともに好結果を残し、さらなる飛躍へと繋がりました。とっつきやすいとはいえ、激しさやスラッシュ度は十分過ぎますし、よりダークな陰影も感じられます。セックス・ピストルズのカヴァーは、かつて対立したメタルとパンクの融和と時代の変化の象徴と言えるでしょう。

 

今回はインスト括りで、メガデス随一のスラッシュ・インストゥルメンタル・チューン「Into the Lungs of Hell」をピックアップしました!複雑に絡み合う3連のリフやギタープレイを基軸に、次第に盛り上がっていく展開が本編への期待を高めていきます。

 

ヘッドホンで聴くと、アコースティックギターや管楽器など、細部にわたるアレンジも凝っていて、メガデス流のスラッシュ・インストの世界観により浸れるでしょう!

 

ぜひ、一度聴いてみてください!

Into the Lungs of Hell

Into the Lungs of Hell

  • provided courtesy of iTunes