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【楽曲紹介】ブルース・クリエイション(BLUES CREATION)「悪魔と11人の子供達」

※80年代中心にハマりまくったジャパメタあれこれを紹介していきます!

 

日本のハード・ロック・バンド、ブルース・クリエイション(BLUES CREATION)が、1971年にリリースした、2枚目のアルバム『悪魔と11人の子供達』の8曲目に収録。

 

近年CDが再発されたおかげで、LPでは貴重盤であるブルース・クリエイションの音源がストリーミング解禁されています〜。手に入れにくかった伝説的な作品でも、こうして気軽に聴く機会が得られるのはストリーミングならではですよね。Apple Musicのジャンルカテゴリーが、なぜか「メタル」になってるのも粋な感じです。

 

ジャパメタのルーツ的存在としては、成毛滋フライド・エッグをご紹介しましたが、竹田和夫率いるブルース・クリエイションも60年代末期から70年代初期のほぼ同時期に登場した、まさに日本が誇る伝説的なハード・ロック・バンドです。

竹田和夫は後にクリエイションとして、「ロンリーハート」のヒット曲まで飛ばしますが、このブルース・クリエイションでは樋口晶之(Ds)らとともに、日本人による海外ハード・ロックの探求として、まさに創世記と言える貴重な音源を残しています。

 

バンド名らしいブルージーなテイストも滲ませつつも、クリーム、レッド・ツェッペリンブラック・サバス、マウンテンといった、当時隆盛を極めた洋楽のハード・ロック勢を連想させる、本格的な楽曲やプレイを聴かせてくれますね。

 

71年といえばサバスの『Paranoid』、ツッペリンは4枚目がリリースされた頃です。このタイミングで遠く離れた日本の地において、これだけ本物志向で堂にいった洋楽ライクなハード・ロックを奏でているのは、まさに驚異的!しかも竹田和夫はまだ19歳!ですからね。成毛滋とともに東洋の奇跡と言いたくなります。

 

今回ピックアップした「悪魔と11人の子供達」は、アルバムの最後に収められた9分強にも及ぶ一大ハード・ロック・チューンです!サバスを少し明るくしたようなヘヴィに引き摺るリフを皮切りに、テンポチェンジを繰り返しながら披露される、典型的な70sハード・ロックテイストは圧巻のひと言!

 

竹田の粘っこくエモーショナルなギタープレイを始め、インスト部分だけ聴くと洋楽にしか聞こえません。カタカナ風の英詞に賛否はあるようですが、個人的には全体の雰囲気においては、あまり気になりませんでした。

 

海外では「Demon & Eleven Children」のタイトルでリリースされ、後追いで評価を受けていますけど、ジャパメタへと繋がる偉大な先人の凄みを、我々も改めて味わいたいですね。

 

ぜひ、一度聴いてみてください!