※タイトルに「METAL(メタル)」のワードが入った楽曲を紹介していきます!
アメリカのヘヴィ・メタル・シンガー、ディー・スナイダー(Dee Snider)が、2018年にリリースした4枚目のアルバム『For the Love of Metal』の12曲目に収録。
80年代のメタルブームの中で、ディーは兄貴分的な頼れる存在として人気を博しましたよね。メタルへの迫害を続けたPMRCへの正々堂々とした反論や、MTVヘッドバンガーズボールでのホストなど、英語の細かいニュアンスがわからない我々日本のHM/HRファンにとっても、常にその言動は注目すべき存在となっていました。
爆発的な人気を誇ったトゥイステッド・シスターも、80年代末期には失速してしまい、来日が全く実現しなかった日本のHM/HRファンにとっては過去の人っぽくなってしまったのは残念な流れでしたね。
それでも活動の停止や再会を繰り返しつつもトゥイステッド・シスターは2000年代に入っても継続してましたし、ソロとしては2000年にデビュー作をリリースして以来、コンスタントに活動を続けてきました。
そして、よりソロに完全シフトしてリリースされたのが「メタル」をタイトルに冠した本作です。ソロとなると本家のバンドに似た系統か、よりルーツに立ち返るレイドバックしたサウンドに行きがちなんですけど、流石にディーは齢を重ねてもその尖り具合は衰えていませんでした。
ヘイトブリード、キルスウィッチ・エンゲージ、ラム・オブ・ゴッド、ディスターブド、マシン・ヘッド、さらにはアーチ・エネミーのアリッサ他、モダン・ヘヴィネス系の新旧メンバーが関わっており、枯れた感は微塵もないゴリゴリにヘヴィでラウドなメタル作に仕上がっているのは流石です。
ディーから見て、若く生きのいい連中を従えて作り上げているあたりは、さすがメタルシーンの兄貴分だなあと思わせてくれます。今回はメタルタイトル括りですので、アルバムのタイトルチューン「For the Love of Metal」をピックアップしました!
ザクザクと刻まれるリフとモダンで重厚な音像、十分な疾走感とヘヴィネスを繰り返すリズムがクールな1曲ですね〜。その中で、メロディを明確に吐き出すディーのパワフルヴォイスは、80年代となんら変わらず衰えを全く感じさせません!まだまだ現役を続けて、第一線でメタルシーンをかき回して欲しいものです。
ぜひ、一度聴いてみてください!