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【楽曲紹介】ニコレット・ラーソン(Nicolette Larson)「Can't Get Away from You」

※美旋律、メロハー好きなら追求したいAORの魅力をメタル視点で紹介していきます。

 

アメリカの女性AORシンガーニコレット・ラーソン(Nicolette Larson)が、1978年にリリースした1枚目のアルバム『Nicolette』の4曲目に収録。

 

クイーンズライク関連を続けている間に、エディ・ヴァン・ヘイレンの命日を取り上げ損ねたので(汗)、遅ればせながらエディ関連の楽曲をいってみましょう〜。

 

今回の主役である歌姫ニコレット・ラーソンは、そのキャリアにおいてカントリー、ポップスなどの系譜でも語られるシンガーですけど、個人的にはAORソフト・ロックといった響き、イメージがしっくりきますね〜。

 

本デビュー作のオープニングを飾る名曲「Lotta Love」が、シングルでいきなり全米8位を獲得するなどヒットして、日本でも当時のラジオでよくオンエアされていたのを記憶しています。

 

その時はさして気にもかけずに、大人になってメロハーからAORへと聴き進める中で改めて聴いてみると、ニコレットの伸びやかで艶のあるヴォイスと、哀感のあるメロディが素晴らしく、女性ヴォーカルのAORモノでお気に入りの1曲になりました。

 

アルバムトータルでも、ジャケットに写る彼女の雰囲気が象徴するように、都会ずれしていない素朴で温かみのある作風が心地良いですね〜。そして、メタルファン目線での注目は、なんと言っても今回ピップアップした「Can't Get Away from You」に、若かりし頃のエディ・ヴァン・ヘイレンが参加していることでしょう。

 

本作をプロデュースしたテッド・テンプルマンの繋がりにより実現したもので、テッドの自伝でもこの辺りの話に触れられています。エディはテッドの依頼に快諾しつつも、ヴァン・ヘイレンのギタリストとしての役割を大切にすべく、敢えて名前を出さないようにお願いしたようです。クレジットがないため、エディ参加の事実を知ったのは後年になってからでした。

 

レコーディングはヴァン・ヘイレンのツアーの合間を縫って行われました。シンプルで楽しいロックンロール調のナンバーで聴かれるギターサウンドと特徴的なフレージングは、どこから聴いてもエディそのもの。ニコレットのヴォーカルを盛り上げるべく、楽曲を彩るメロディアスなギタープレイは、すでに余裕すら感じさせます。

 

若き日のエディがヴァン・ヘイレンとは違った側面で残した貴重なギタープレイとして、これからも楽しんでいきたいですね!

 

ぜひ、一度聴いてみてください!

Can't Get Away from You

Can't Get Away from You

  • provided courtesy of iTunes