※まさにHM/HRの黄金時代、80年代を彩った楽曲を振り返ります!
アメリカのファンク・ハード・ロック・バンド、ダン・リード・ネットワーク(DAN REED NETWORK)が、1987年にリリースした1枚目のアルバム『Dan Reed Network』の1曲目に収録。
84年にオレゴン州で結成されたダン・リード・ネットワーク。その変わったバンド名は、ヴォーカルとギターを担当するダン・リードの名前を冠したものですが、何かの組織のようで(笑)好奇心を掻き立てられましたね。93年に一度解散し、長期間を経て2012年に復活し活動を続けています。
いわゆるファンク・ロックにカテゴライズされつつも、ディストーションギターがフィーチャーされ、HM/HRファンにも馴染みやすい音像が特徴です。加えてソウル、ジャズなど、複数の音楽テイストがミックスされているのは、ドイツ、ハワイ、ネイティヴアメリカンを祖先に持つダンを始め、民族的に多種多様なバックボーンを持つメンバーの集合体であるのが大きいでしょう。日本人の血を引くブレイク・サカモト(Key)の名もありましたね。
個性的なサウンドとライヴパフォーマンスで評判を高め、メジャーのマーキュリーと契約。ボン・ジョヴィでお馴染みのブルース・フェアバーンをプロデューサーに迎えて制作したのがセルフタイトルを冠した本デビュー作でした。
日本盤のオビキャッチが面白くて「ロックにビートを感じた!音の核融合、ニューメディア時代に出現したマルチ・グループD.Rネットワーク、デビュー!」って、何を言ってるのかわかりません(笑)
今回ピックアップした「Ritual」は、デビューシングルとしてMVも制作され、全米38位を記録したファンキーなハード・ロック・チューンです!響き渡るシンセとダンサンブルでノリノリなビートが支配しながらも、しっかりとエッジが効いたギターがフィーチャーされています。
何より囁くように歌うダンのメロディがキャッチーで、まるでダンサンブルになったボン・ジョヴィのように聴こえます。実際のボン・ジョヴィとは89〜90年にかけてヨーロッパ、UKツアーを行なっていますね。
ナイル・ロジャースをプロデューサーに迎えた次作も良い出来でしたし、Qプライムとマネジメント契約するなど、全米で大ブレイクしてもおかしくない状況でしたけど、そこまでのヒットには至りませんでした。
それにしても、B'zと酷似!との声がネット上でも散見されますけど、、改めて聴いてみると、、なるほど、納得ですね〜(滝汗)。
ぜひ、一度聴いてみてください!