※80sメタル好きの暗黒期、90年代の良心的楽曲を紹介していきます!
アメリカのオルタナティヴ・メタル・バンド、ヘルメット(HELMET)が、1992年にリリースした2枚目のアルバム『Meantime』の1曲目に収録。
このブログでは70〜80年代のHM/HRやその流れを組むバンドを推して紹介しているので、個人的にどうも苦手な(汗)90年代以降のオルタナ・グランジ系のバンドや、モダンヘヴィネス系は、まるでなかったかのようにスルーしてます。。
それでも、中には少数ですけど(笑)当時好んで聴いたバンドもいたりします。その一つがヘルメットでしたね〜。単純にバンド名がカチカチな印象でオモロイやん(笑)というのを入り口に興味を持ちましたけど、ちゃんとデビューCDも購入してました。
89年にニューヨークで結成されたヘルメットは、いわゆる”オルタナティヴ・メタル”とカテゴライズされる始祖的な存在として、今に至るまで活動を続けています。創始者のギター・ヴォーカルのペイジ・ハミルトンが、解散を挟みつつも一貫してバンドを引っ張ってきました。
ヘルメットで標榜した音楽とはかけ離れてますけど、ペイジはジャズ・ギターの心得があり、ひと捻り加えたコードトーンなど、ペイジが持つ色合いが反映されているとも言えますね。そうした音楽的なバックボーンもそうですが、カテゴリーの名称が表す通り、”オルタナティヴ”でありながら、ギターの歪みなどから”メタル”のニュアンスも感じられる点が、個人的にヘルメットは聴ける要因なのかもしれません。
今回ピックアップした「In the Meantime」は、ヘルメットの代表曲といってもいい、激烈極まりないオルタナ・メタル・チューンです!筆者がヘルメットに”おっ!”と前のめりになったのもこの必殺の1曲がきっかけでした。
混濁した不協和音のリフを切り裂くように刻まれる、切れ味鋭いヘヴィな反復リフと叩きつけるようなリズムは、聴いているとクセになる中毒性を秘めています。シンガロングできるサビの咆哮も含め、意外と歌えるようなキャッチーとも言える旋律も俊逸ですね。
ギターソロが大胆に割愛されているのも特徴ですけど、リフが気持ちよく聴けるメタルファンであれば、存分に味わえるタイプのバンドでしょう。後世の数多の有名バンドに影響を与えたのがよくわかる、オリジネーターの凄みを実感する渾身の一撃です!