※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます!
アメリカのメロディアス・ハード・ロック ・ヴォーカリスト/ ギタリスト/キーボーディスト・ソングライター、ジェフ・パリス(Jeff Paris)が、1987年にリリースした2枚目のアルバム『Wired Up』の2曲目に収録。
様々な顔を持つマルチなアーティストとして、メロディアス・ハード・ファンには知る人ぞ知る存在のジェフ・パリス。自身が前面に出てのソロ名義作もさることながら、様々なアーティストを支えるフィクサーとして、80sのHM/HRを探求する上で抑えておきたい重要人物と言えます。
70年代にセッションミュージシャンとしてキャリアを積んだジェフが、HM/HRにつながりを持ったのが、84年のリタ・フォード、Y&Tへの楽曲提供でした。さらにシンデレラのデビュー作でキーボードで参加するなど、活躍の場を広げます。
86年に自身名義でのデビュー作『Race to Paradise』を完成。ドラマーとしてパット・トーピーを起用した以外はほとんど自身が担当し、高水準の楽曲によるアメリカン・メロディアス・ハードの佳作を生み出しました。
余勢をかった翌年にリリースされたのが本作でした。こちらではドラマーにマット・ソーラムを起用。マイケル・トンプソン(G)らを迎えつつも、大半のパートを自身で作り上げ、サウンドプロダクションも向上。メジャー感と時代性に溢れたアリーナ風味のメロハーが充満した力作に仕上がっています。
今回ピックアップした「One Night Alone」は、カラッと爽快なテイストに甘酸っぱく美しいメロディが交錯し、ジェフのソングライティングセンスが光るメロディアス・ハードの良曲です!
このアルバムに収められた名曲「Cryin」「Charmed Life」とともに、ヴィクセンのデビュー作にそのまま採用されていますが、個人的にはエモーショナルなヴォーカルも含め、よりメロハーチックなジェフヴァージョンの方が好みです!
このヴィクセン、ミスター・ビッグ、XYZをはじめ、ジェフが様々なHM/HR系のアーティストに楽曲を提供したり、バックミュージシャンを努めたりしたのは、そのマルチな才能が高く評価されていた証でしょう。中でもジェフのペンによるエイリアスの93年の珠玉の名曲「Waiting for Love」は、サブスク未解禁ですけど、、忘れられない1曲です!
ソロアーティストとして自身の成功は叶いませんでしたが、改めてその功績を評価して作品を味わいたいですね。
ぜひ、一度聴いてみてください!