※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
ブラジルのヘヴィ・メタル・バンド、ヒブリア(HIBRIA)が、2005年にリリースした1枚目のアルバム『Defying the Rules』の7曲目に収録。
80年代のブラジルのメタルシーンから飛び出したセパルトゥラ、アングラといった世界的に活躍するバンドたちの強いイメージからか、南米といえばエクストリームメタル系や、メロパワ系のバンドがやたら多い印象を、知らず知らずに受けていた気がします。
メタルが盛んなお国柄なれど、正統派のメタルバンドはむしろ不毛の地かと思いきや、2000年代になって突如登場したニューカマーがヒブリアでしたね。ヨーロッパではハンマーフォールの成功以降、正統派メタルの有望なバンドが続々登場する良い流れになっていましたけど、まさかブラジルからここまでど真ん中で、しかもハイレベルなメタルバンドがでてきたのは、相当な驚きがありました。
サウンドのテイストも、ライオットやロスト・ホライズンに対するブラジルからの回答!と言いたく本格的なもので、日本のHM/HRマニアにもろ手を挙げて歓迎されたのは、必然だったといえるでしょう。もともとレベルの高いブラジルのメタルシーンの奥深さを改めて見せつけられた思いがしましたね~。
デビュー作で一気に注目され、延長線上の2作目で人気を確立しましたが、3作目以降は正統派でありながらもよりヘヴィネスにも重心を置いた方向性を標ぼうし始めてしまい、、引き続きハイレベルなのは理解できたものの、個人的にはちょっと遠ざかってしまいました。やはりデビュー作の初期衝動ともいえる勢いや、重すぎない音作りが断然好みでした。
今回ピックアップしたタイトル曲の「Defying the Rules」は、初期ヒブリアを代表する一撃必殺の激走パワー・メタル・チューンです!細かいオカズとキメを交えながら疾走ドラミング、ザクザク刻まれるリフとテクニカルで流麗なギターワーク、強靭なパワー放ちながら突き抜けるユーリ・サンソンのハイトーンヴォイス!
かっこいいパワー・メタルに必要な要素のすべてがぎっしりと詰め込まれた佳曲ですね。いやがおうにも「Thundersteel」期のライオットを彷彿とさせるサウンドが、2000年代にアップデートされた形で聴けるとは思いませんでした。のちに10周年のリレコヴァージョンがでてますけど、オリジナルの出来栄えが断然です!
ぜひ、一度聴いてみてください!