※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
イギリスのヘヴィ・メタル・バンド、プレイング・マンティス(PRAYING MANTIS)が、1981年にリリースした1枚目のアルバム『Time Tells No Lies』の9曲目に収録。
トロイ兄弟率いるプレイング・マンティスのデビュー作は、NWOBHMの名盤として必ず選出される有名作品のひとつですが、発売してすぐ日本盤のLPでも手に入れた人は少数だったと思います。当時の音楽誌ではアイアン・メイデンの弟分的な存在で、ツインリードを擁する強力なニューカマーとして、常に名前が挙がっていました。
レディングフェスにデビュー前なのに出演した、みたいな記事やライヴ写真を見ると、スゲーな~なんて思いましたし、マンティスへの期待感は日増しに高まっていきました。アリスタからの本作はNWOBHMの勢いに陰りが見え始めた頃、日本盤LPで出ましたけど、結局手に入れられず、、ちゃんと聴いたのはしばらく経ってからだったと思います。
初めて聴いた時、思ってたのとは違う!という第一印象でした。もっとメイデンぽいメタリックな中にツインリードが躍る、みたいなのを勝手に想像してたんですけど、1曲目の「Cheated」聴いて、軽っ!ポップやん!と、イスから落ちそうになりましたね(笑)。
今では大好きな1曲ですけど、同じような感想をもったメタルファンも多かったはずです。思えば、マンティスに対して、バンドの音楽性の本質とは離れて、NWOBHMの秘密兵器!みたいな煽りが過ぎたのかもしれませんね。
案外にキャッチーで大人びたデビュー作ですけど、今回ピックアップした「Chirdren of the Earth」は、マンティスが本来持つメロディアスでキャッチーな音楽性と、ヘヴィ・メタル・バンドならではハードな側面が完璧に融合した、マンティスのみならずNWOBHM史に残る名曲です!
幾重にも重なるコーラスとフックの強さ、粘っこくもメロディに拘ったツインギターの乱舞をはじめ、印象的なパートばかりで構成されていきます。一度終わりそうにみせかけ、再びギターに次ぐギターが響き渡るアウトロ部分は、個人的には特にツボですね~。
LPでは最後に収められていますけど、もしこの曲が1曲目だったら、随分アルバムの印象は違ったことでしょう!Spotifyの再生も約390万回、マンティスで1位ですね。
ぜひ、一度聴いてみてください!