※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます!
イギリスのヘヴィ・メタル・バンド、プレイング・マンティス(PRAYING MANTIS)が、1991年にリリースした2枚目のアルバム『Predator In Disguise』の1曲目に収録。
待たせ過ぎたデビュー作は本国でそこそこの評判になったものの、内容の良さに比してセールス的には不発に終わってしまいます。マネージメントとの関係も悪化し、アリスタとの契約もなくなり、新しいジェットとも上手くいかず。。トロイ兄弟はクライブ・バーとストレイタスでも活動しますが、結局はその才能を生かせないまま、シーンの中で忘れられていきました。
そんなマンティスやトロイ兄弟をどの国よりも愛していたのが日本のメタルファンだったわけですね。きっかけはレコード会社や関係者による企画からの復活だったとはいえ、その後長く日本で安定した人気を誇っているのは、日本人の感性とマンティスが奏でる劇的でメロディアスなHM/HRの相性が、抜群に良かったということでしょう。
今回ピックアップした「Can't See The Angel」は、まさかの復活作のオープニングを飾る、メロディアス・ハード・ロックの佳曲です!キーボードとツインリードをフィーチャーした哀愁に満ちた曲調は、まさに英国産のメロハーそのもの!
NWOBHMという冠がマンティスにはつきまとっているため、どうしても典型的なそうしたタイプのメタル楽曲を期待されがちですけど、トロイ兄弟の音楽性の本質を突き詰めると、メタルらしさよりメロディアスが第一義にあることに改めて気づかされました。
だからこそ、今作での哀愁のメロハーである本曲や爽快なメロハー「This Time Girl」のような曲調が、気持ちがいいほどにハマってるんですよね。翻ると、デビュー作のオープニングがなぜ「Cheated」だったのかという疑問が、一気に解決した気がしました。
その後のアルバムでも良質なメロハー楽曲を量産し続けていますし、ストリーミングでも最新作に至るまでほとんどの音源を楽しめるので、改めて振り返るのも良いかと思います!
ぜひ、一度聴いてみてください!