※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
イギリスのヘヴィ・メタル・バンド、アイアン・メイデン(IRON MAIDEN)が、1982年にリリースしたアルバム『The Number of the Beast』からのシングル『Run to the Hills』のB面に収録。
先日、アイアン・メイデンの楽曲がニューリリースとして突然配信されてので、何かな〜と思っていたら、今回ピックアップした「Total Eclipse」でした。前述している通り、元々はブルース・ディッキンソン加入後のタイミングに作られ、レコーディングされた音源になります。
今回ストリーミングでシングルとして配信されたヴァージョンは、2022年のリマスター音源ですね。これが『The Number of the Beast』の発売40周年を記念したアニバーサリー企画で、11月18日にリリースされたアナログ盤のB面3曲目に収められました。
『The Number of the Beast』のB面3曲目と言うと「Gangland」ですよね。今回の企画盤では、「Gangland」が「Total Eclipse」に差し替えられているんです。ブルースは以前からメイデンの長い歴史の中で、最も過小評価されている曲として「Total Eclipse」を挙げていました。
EPのB面に収めてしまったのが勿体無い曲だったといい、実際に「Gangland」の方をEPのB面用として用意していたのに直前で気が変わってしまい、今の収録位置になった事実を告白していました。
これを裏付けるように、今回はスティーヴ・ハリスからも同様の説明がなされており、間違った方を選んでしまった!と、こちらも40年前の真実として告白しているんですね。そんな自らのプチ暴露を行いつつ(笑)、本来あるべき場所に「Total Eclipse」を戻した、と言うことらしいです。
『The Number of the Beast』といえば、ある意味メイデンの代表作、すなわちメタル史上に残る作品なわけで、そうした超有名作の裏話が公になり、さらに積年の後悔を晴らすように、トラックを入れ替えたヴァージョンのLPがリリースされたのは、なかなか異例の展開だと思います。
個人的には、いい曲ながらもちょっと地味目なスルメタイプの「Total Eclipse」より、即効性のあるアップテンポでドライヴする「Gangland」の方が、正直好みだったりします。何より、ファンの立場からは40年間も馴染んできたトラックリストですからね!それでもアーティストとしての拘りを実現させた意味では、興味深いリリースと言えるでしょう。
一番の最適解は『The Number of the Beast』のB面に両方収録することかも?しれませんが、ファンの総意はどうなのでしょうか?興味深いところです。何れにせよ、アーティストが自信を持つ、時代に埋もれた楽曲が陽の目を浴びるのは良いことですね!
ぜひ、一度聴いてみてください!