※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
イギリスのヘヴィ・メタル・バンド、ホワイト・スピリット(WHITE SPIRIT)が、1980年にリリースした1枚目のアルバム『White Spirit』の1曲目に収録。
イングランド北東部の町、ハートルプール出身の5人組ホワイト・スピリット。のちにイアン・ギラン、ブルース・ディッキンソン、そして現在もアイアン・メイデンで活躍するギタリスト、ヤニック・ガーズを輩出したNWOBHMバンドとしてよく知られていますね。
メタルらしいギターリフを中心としたサウンドのイメージが強いNWOBHMにおいて、専任のキーボード奏者を擁する編成は新鮮に映りました。実際、筆者がはじめてホワイト・スピリットに触れた楽曲「High Upon High」は軽快なキーボードが鳴り響くキャッチーともいえる曲調でしたし、70年代のディープ・パープルに代表される伝統的ハード・ロックの魅力を継承していたのは、彼らの大きな特徴といえるでしょう。
それでもただ伝統を継承するだけでなく、新世代のメタラーとしての要素がしっかり加味されていた点は見逃せません。今回ピックアップしたアルバムのオープニングを飾る「Midnight Chaser」は、ヤニックの奏でる典型的な開放弦メタルリフがぐいぐい引っ張っていくヘヴィ・メタル・チューンです!
意外なほどに歪みの薄いギターサウンドがちょっと面白いですけど(笑)、ユニゾンで奏でられるハモンドオルガンとのリフワークが何ともいい味を醸し出していますね~。ハイライトはそのハモンドでのソロとアウトロも含め弾きまくるヤニックのソロプレイでしょう!完全にジョン・ロードとリッチー・ブラックモアが憑依したフレージングがさく裂しています。
アイアン・メイデンではトリプルギターという編成ゆえか、ギタープレイでは特段目立たずにステージ狭しと駆け巡るシールドコード回しのおじさん(汗)のイメージが強いヤニックですけど、ホワイト・スピリットでは珠玉のギタープレイが凝縮して残されているので、ストリーミングで味わってほしいですね!
ぜひ、一度聴いてみてください!