※歌がなくても魅力的!HM/HRインストゥルメンタルの世界を紹介します。
アメリカのハード・ロック・ギタリスト、 ジョーイ・タフォーラ(Joey Tafolla)が、1987年にリリースした、1枚目のアルバム『Out of the Sun』の1曲目に収録。
このメタルインスト括りで紹介してきた楽曲は、なんだかんだとシュラプネル関連が半分くらい占めてる気がしますが(汗)、そのくらい80年代当時の影響度が大きかった証ですよね。
カリフォルニア・サンディエゴ出身のジョーイは、81年から85年にジャグ・パンザーのギタリストとして活動していましたが、マイク・ヴァーニーに卓越したギタープレイを見出され、シュラプネルでソロ作に着手します。
お馴染みのガイ・アッチソンの独特なアートワークが用意されたデビューソロ作は、プロデュースとキーボードにトニー・マカパイン、ゲストにポール・ギルバートらを迎えるなど、シュラプネルの第一陣で成功を収めた面々がクレジットされ、第二陣としてジョーイに力を注いだことが伺えますよね。
その期待に応えるように、トニー由来のネオクラシカルをベースにしながらも、より普遍的なヘヴィ・メタル濃度の高い、絶妙なバランス感覚のメタルギターインスト作に仕上がっています。ドラムはジャグ・パンザーのレイノルド・カールソンが担当していますが、バンドサウンドの延長線上のニュアンスがうまく出たのかもしれません。
今回ピックアップした「Eternity's End」は、オープニングを飾るアップテンポにドライヴするリズムに乗って、キレの良いジョーイのギタープレイが存分に披露されたヘヴィ・メタル・インストチューンです!
あくまでもジョーイのギターを盛り上げる、トニーらバック陣のプレイも素晴らしいですし、メインとなるギターが奏でるメロディがわかりやすいですね。結構久々に耳にしたんですけど、自分でも驚くほど明確に覚えてました(笑)。
次作もギターインストの良作ではあったものの、ブルージーなフュージョンスタイルの音楽性に激変しており、個人的にはそこから遠ざかってしまいましたが、本作はギターインストの隠れた良作として心に刻んでおきたいですね。
ぜひ、一度聴いてみてください!