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【楽曲紹介】シン・リジィ(THIN LIZZY)「Thunder and Lightning」

※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!

 

アイルランドハード・ロック・バンド、シン・リジィTHIN LIZZYが、1983年にリリースした12枚目のアルバム『Thunder and Lightningの1曲目に収録。

 

この1月にシン・リジィの名ライヴアルバム『Live and Dangerous』のボックスセットに加え、『Life』のリマスター盤が出るということにちなみ、今週はシン・リジィの楽曲を幾つかいってみましょう~。

 

今や伝説のバンドとして栄光の歴史が語り継がれるシン・リジィですけど、名作『Black Rose』のリリース後から~80年代前半の低迷期は、まさにバンドの黒歴史と言える低迷期でしたね。

 

やはりゲイリー・ムーア脱退が低迷のきっかけであり、79年に行われた来日公演では、当時の音楽誌でネガティブなレビューが躍った記憶がありますけど、畑違いのウルトラボックスのミッジ・ユーロが代役を務めたのも(ある意味レアなラインナップですね~)、迷走の始まりだったといえます。

 

80年代に入りスノーウィー・ホワイトを迎えた『Chinatown』、キーボードにダーレン・ウォートンを迎えた『Renegade』を連発するも、時はNWOBHMの真っただ中。70年代の遺産扱いのシン・リジィは、オールドウェイヴとして追いやられてしまいます。

 

しかしフィル・ライノットが取った起死回生の策が、NWOBHM期待のタイガーズ・オブ・パンタンで鳴らした若手ギタリストのジョン・サイクスを大抜擢し、時代に適合したアップデートを一気に行ったことでした。

 

その第一弾となる会心作にしてラスト作のオープニングを飾ったのが、今回ピックアップしたシン・リジィ流儀の極上ヘヴィ・メタル・チューン「Thunder and Lightning」でした!SEで轟く雷鳴は、まさに反撃の狼煙のごとき!ですね。

 

ギターとベースのユニゾンリフが聴こえてきたときのゾクゾク感は半端なく、ブライアン・ダウニーのドラム連打から一気呵成に疾走、フィルのいつもと違う激熱ヴォイスで攻め込むさまは、メタル版シン・リジィ爆誕!を印象付ける強力なインパクトがありました。

 

ドラムがちょっと軽めなのはご愛敬ですけど(汗)、シンコペーションの効きまくったリズムはクールですね~。そしてスコット・ゴーハムとジョンによるギターソロと、ダーレンのキーボードソロの猛烈なこと!シン・リジィ史上のみならず、メタル史に残る名演と言えるでしょう。

 

ぜひ、一度聴いてみてください!

Thunder and Lightning

Thunder and Lightning

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